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シーン8:試験勉強のためのモスカフェ(カフェ、コーヒーが好きな理由 ⑦)

良いサムネが見つからないと鴨川画像に逃げる京都人です。

先日から自分がカフェ空間やコーヒー好きになった理由を探すため、いろんなシーンを思い出したり、オススメのカフェを紹介したりしている。

2014年度に社会人になって東京で(いや正確に言うと住まいは埼玉だ)一人暮らしをしていたのだが、2015年度に大阪の支社へと配属が決まり、早々に京都の実家へ帰ってきた。早すぎる帰還である。

そして社会人2年目は、実家暮らしで掃除・洗濯・料理をほとんどしなくて良いのをいいことに、ガッツリ建築士の試験勉強をしていた。

建築士の試験は、7月に実施されるマークシート形式の一次試験(いわゆる学科試験)と10月に実施される筆記形式の二次試験(いわゆる製図試験)の2回に分かれている。

学科試験は詰込みで何とかなるのだが試験範囲が膨大で、よほど自分を律することのできる人でないと勉強が続かない。製図試験に関しては、普段図面をPCで描く現代において、手描きで図面を描くなんてことは、よほどのスキルと自信がないと独学は厳しい。そうなると必然的に、多くの受験生が合格を目指して、総合□学院や8建学院といった資格の学校に通うことになるのだが、この学校の課題がとんでもく量が多く、1日で終わるようなしろものではない。

実家でひたすら試験勉強を続けても良いのだが、やはりずっと同じ机での勉強も飽きてくるし、外の空気も吸いたい。(ああ、外出自粛)だから、授業前日の土曜日は午後からカフェで勉強をするのが習慣になっていた。

そこで主にお世話になったが、モスカフェ烏丸六角店だ。

オフィスビルの1.2階に入っているのだが、とにかく店内が広くて、席数が多い。2階はソファ、カウンター、テーブルといろんなタイプの席が用意されていて、ダミー本の本棚や苔(モス)のような植栽等、インテリアもいちいちおしゃれで、チェーン店の割には相当頑張っている。(モスカフェは全国でも8店舗しかなく、京都はこの烏丸六角店だけらしい、そりゃ気合も入ってるわけだ。写真はないので下記記事からどうぞ)

そして、あまりに広すぎるため店員の見回りも少なく、長居している人がたくさんいた。(ちなみに、あまりに長居する人が多かったからか、今は勉強や作業お断りになっているのであしからず)試験勉強はそれなりに捗るのだが、これだけ広くて、人が多いとついつい人間観察を始めてしまうのが難点だ。

試験期間なのか問題集を開けているが一向に勉強する気配のない女子高生グループ、引退する先輩に渡す寄書きを書いている大学生のサークル集団、ヲタ活帰りだろうか大きな紙袋から怪しげな本を取り出す男子グループ、あぁ、どいつもこいつも青春だ……

分厚い参考書片手に黙々と勉強している同志がいる、と思ったら、後から、彼氏らしき人が「待った?」みたいな感じで颯爽と現れたり……

モスカフェでは、そういう人間模様がそこかしこで繰り広げられていて、「人の密度」というより「出来事の密度」が高い。そんな空間で孤独を紛らわしながら、勉強や息抜きをしていた。「豊かな空間」「街の活性化」みたいなことをこねくり回して考えている建築・都市計画系の人間にとっては、(完全に資本主義の原理で)「出来事の密度の高さ」がいとも簡単に実現されているモスカフェの空間は潔くも、羨ましくも感じるところだ。

ホントはこのあと、試験勉強の期間で見つけたとっておきのカフェを紹介する予定だったのだが、分量が倍くらいになりそうなので、次回に回します。。。

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