ザコ無職日記2「注意力などというものは、ない」

ジェットストリームというボールペンの黒を使い切った。

いや、だいぶ前から、使い切って黒以外の3色ボールペンと化している。

ようやく、ロフトで購入した。

ノートを買ってレジまでいく途中に、なぜかジェットストリームの芯だけが目立つところに陳列されていた。

おお、ラッキーではないか。

1本とって、ノートと一緒に会計を済ませた。

帰宅して、袋を開けた。

中身を取り出すと、違和感があった。

こんな形状だっただろうか。

机に置いてある、赤の替え芯と見比べてみた。

私はそこで、思い出した。

ボールペンの芯には、型番というか品番のようなものがあるのだ。

「ジェットストリームの替芯」だけでは不十分で、「SXRの何番の芯」という精度で考える必要がある。

そのことは知っていたはずだが、なぜか昨日は思い出さなかった。

人間の記憶や注意力というものは不思議なものだ。

購入するとき、たしかに「何も考えていない自分」をどこかに感じていた。

無職をやっていると、注意力を完全にオフにするのが通常モードになる。

ただでさえ注意力がない私である。

日に日に、凡ミスだらけになっていきそうだ。

#創作



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