見出し画像

20000727 合成地名

 山梨県韮崎市$${^{*1}}$$に清哲(せいてつ)町$${^{*2}}$$という地名がある。

 この地名は合成された地名らしい。合成された地名とは、例えば国分寺と立川で国立$${^{*3}}$$、昭和と拝島で昭島$${^{*4}}$$、蒲形と西郡とで蒲郡$${^{*5}}$$、行事と大橋で行橋$${^{*6}}$$などの様に元の地名を組み合わせてできた地名のことである。全国には市町村の統廃合でこのような例が沢山ある。

 二つの市町村が合併する際に元の地名のそれぞれ一字を持ってきて二文字の地名が出来る例が多いが、神保原$${^{*7}}$$のように石神、忍保、八町河原の三つの地名から一字ずつ採って三文字の地名が出来上がっている$${^{*8}}$$場合もある。

 もっと凄いのが清哲町である。ここはもとは清哲村といい水上、青木、折居、樋口の四つの大字(おおあざ)が合わさって出来た村$${^{*9}}$$だった。水上の「水」と青木の「青」で「清」、折居の「折」と樋口の「口」で「哲」。これで「清哲」としたらしいのだ。

 これは漢字を使う国でしか出来ない地名の作り方である。

*1 韮崎市
*2 山梨県 韮崎市 (JIS: 19-207)
*3 国立市ホームページ
*4 昭島市公式ホームページ トップ
*5 蒲郡市
*6 ふるさと情報ふくおか:行橋市:インデックス
*7 駅構内に七福神 上里
*8 上里町の近代/上里町
*9 「平 成 の 大 合 併」~市町村名のつけ方あれこれ~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?