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20020827 インターネットアーカイブ(2)

 インターネット上で著作を公開する上で便利だと思うのは、書いた内容をいつでも気が付いた時に訂正出来ることである。雑記草で過去に書いた文章$${^{*1}}$$の加筆、訂正が容易にできる。

 紙やCD-ROM$${^{*2}}$$などの電子媒体で配布した著作ではこうはいかない。訂正するには再度印刷をし直さなければならない。インターネット上ならばファイルを文字鍵盤入力で訂正するだけである。しかも訂正前の文章はなくなってしまう。

 逆に考えれば、紙等で公開する場合はインターネットのように簡単に訂正出来ないので、原稿の校正をしっかりやる。インターネット上ではいつでも直せるという頭があるから、文章の見直しなどがおろそかになりがちである。インターネットでは文書がファイルになっているので、ファイルを書き換えれば、それはあたかも最初からその文章であったかのようになる。恥ずかしい誤字、勘違い、間違いなど人知れず訂正することができる。私にとって誠に都合がいい。

 ところがそうではないことに気が付いた。インターネットアーカイブ$${^{*3}}$$の存在を忘れていた。ここ$${^{*4}}$$で過去にインターネット上で公開した文書を遡って見ることができる。

 例えば、URLを変更する$${^{*5}}$$前の雑記草が保存されている。リンク先もインターネットアーカイブで保存されているファイルになっている$${^{*6}}$$。

 これでは訂正した跡が残ってしまう。別に文書を悪意を持って改竄したりするわけではないが、公開した文書を後でこっそり直すのは少し後ろめたい気もするのである。

 現在のURLでどこまで保存されているかどうかを見てみた。残っていない$${^{*7}}$$。何故か判らないが、現在の雑記草のURLを入力しても「保存されている文書はない」となる。更新頻度が高いためURLが存在していると判断され、インターネットアーカイブでの保存文書を公開せず、直接現存するURLを参照してもらうようにしているのだろうか。

 文書はインターネットアーカイブに保存されていることは間違いないが、取りあえず現状では訂正の跡は個人的にファイルを保存しない限り判らない。だからどうしたというわけではないが、何となくほっとした。

*1 目次
*2 20020330 軟體
*3 20020210 インターネットアーカイブ
*4 Internet Archive
*5 20011120 URLの変更
*6 インターネット上の雑記草
*7 Wayback Machine

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