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20000605 光の三原色

 光の三原色$${^{*1}}$$で人間が知覚できる全ての色$${^{*2}}$$を表せる。これは実験的に得られた理論$${^{*3}}$$である。赤、緑、青の光での組み合わせで全ての色が出来るのだが、各色の加算だけでは色を表すことができない。つまり

(ある色)=x(赤)+y(緑)+z(青) (x,y,zは目がそれぞれの光を感じる強さの度合い)

では全色表せない。いずれかの色がマイナスの場合でないと「ある色」と一致しない場合がある。例えば

(ある色)=y(緑)+z(青)-x(赤)

というのを考えないと三原色で合成した色と「ある色」とが一致しない。

 では色の引き算とはどんなことなのか。「ある色」と光で合成した色とが一致する$${^{*4}}$$とは、「ある色」の板と白い紙に三原色を組み合わせて出来た色の光を当てた板を並べて全く同じ色に見ることをいう。
 そこで色の引き算は以下のように考える。

(ある色)+x(赤)=y(緑)+z(青)

引き算する色を左辺に移項して足し算にする。
 これはどういうことかというと「ある色」の板に三原色の何れか(上の場合は赤)を当てて、残りの色を白い板に当てて色を合成する。この二つの板の色が同じに見えれば、上の式が成立したことになり色の引き算が出来たことになる。

*1 色についての多少テクニカルな話
*2 Environment Lighting: CIE Black Body Curve
*3 Color
*4 色彩理論

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