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20010427 ダイナゴン

 名古屋の銘菓に「ダイナゴン$${^{*1}}$$」というものがある。改めて片仮名で書いてみると何か怪獣の名前か「動きのある多角形」のような感じがするが、れっきとした日本語であることは周知の通りだ。漢字では「大納言」と書く。

 この「ダイナゴン」という菓子はカステラに小豆を入れたもので、そのカステラも全体が小豆色に染まっている。幼少の頃、このダイナゴンが入っていた小さな箱に苦労して捕まえたカブトムシを入れておいたら一晩で死んでしまった、という苦い経験がある。

 このダイナゴンと言う菓子の名の由来はおそらく徳川家御三家尾張大納言$${^{*2}}$$の大納言と小豆の「大納言」という品種からと思われる。

 小豆の品種名の大納言の語源は、やはり原産地が愛知県の尾張地方であるため「尾張大納言」としゃれているようだ。ところが、web上で調べてみるとこの大納言小豆は煮ても腹が割れないことから切腹する必要のない大納言になぞらえた$${^{*3}}$$とあった。ただこれはこじつけのような気がする。切腹するのは武士だけだから、腹が割れないのは大納言だけではない。ならば太政官$${^{*4}}$$でもいいはずである。

 調べている途中で判ったことだが小豆には「ダイナゴン」の他に「チュウナゴン」「ショウナゴン」$${^{*5}}$$があるらしい。

*1 名古屋菓膳ダイナゴン
*2 東海の諸藩 尾張藩
*3 丹波大納言小豆
*4 5. 大宝律令と官僚制 | 世界の歴史まっぷ
*5 「旬・彩・健・美」オンラインショッピング

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