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20030304 ティーザー広告

 立ち読み可能な本屋を見つけた。実際の書店では大抵立ち読み出来るので、ことさら見つけたとここで言う必要はない。インターネット上で立ち読みできる本屋$${^{*1}}$$を見つけたのである。

 立ち読みといっても本の中身が見られる、というぐらいである。普通の書店が販売するような文字が主体の書籍であれば、概要説明があれば特に中身が読めなくても問題はない。立ち読みする必要はない。それでも立ち読みしたいというのであれば、それは吝嗇なだけである。

 立ち読みできる書店は写真集専門なので、いくら言葉で説明しても写真の内容までは的確には伝わらない。音楽も同じなので、通常インターネット上で視聴が出来るようになっている。realaudioが1995年に出現して以来$${^{*2}}$$、このようなことが出来るようになった。

 見つけた書店$${^{*3}}$$ではその店で扱う全ての書籍の中身が見られるのではなく、見ることが出来るのは一部の書籍である。「BookTease!$${^{*4}}$$」と書いてある部分をクリックすると、別のウィンドウが開き画像が表示される。その本に掲載されている写真のみが表示されるのではなく、実際に本を開いた状態、つまり見開きの状態が表示される。本の中央部「のど$${^{*5}}$$」と呼ばれる部分が黒ずんでいるのは、スキャナで本の見開きを読み込んでいるからだろう。

 「Booktease」とは一体どういう意味だろう。「tease$${^{*6}}$$」とは「からかい、いじめること、じらすこと」という意味である。初めて知った。「本のからかい」とは何のことだろう。

 「tease」とはティーザー広告$${^{*7}}$$のことらしい。商品の情報を小出しにして消費者を「じらし」ながら注意を引く方法のようだ。

 本の内容をちらっと見せて買わせる仕組みが「Booktease」ということになるが、本来「ティーザー広告」という言葉は広告を作る側の言葉であって、消費者には関係がない。それなのに消費者に対して「本のじらし広告」という言葉をクリックさせるというのはいささか変わっている。

 この「Booktease」という名称自体も消費者の注意をうまく引いている。

*1 photo-eye | fine photography books and photography galleries
*2 Jp.RealNetworks.com > 会社概要
*3 photo-eye books & prints
*4 photo-eye books & prints: Click on BookTease!ェ to browse the book...
*5 「本」の部分の名称
*6 goo [英和辞典]: tease
*7 goo [新語辞典]: ティーザーこうこく

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