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20051010 膠

 以前から「にかわ」が何なのかよく解らなかった。昔からある接着剤というのは聞いたことがあったが、実際に使ったことも「これがにかわだ」と説明されたこともない。語源は「煮皮(にかわ)」ということを小学生か中学生の頃に習った。国語の授業で「にかわ」という言葉が出てきて、動物の皮を煮詰めて作る昔の接着剤、と説明されたと思う。どういうわけか兎の白い毛皮を鍋で煮詰める様子を想像して、こんな物がどろどろの水飴のようになるのかと甚だ疑問に思っていた。

 膠(にかわ$${^{*1}}$$)とはゼラチン$${^{*2}}$$のことだった。ゼラチンなら好物だし見たこともある。膠には色々な種類$${^{*3}}$$があって、その中には兎の皮を原料とした膠もあった。「兎の白い毛皮」という思い込みは、おそらく授業でウサギ膠$${^{*4}}$$を例にして説明したからだろう。皮がそのまま膠になるのではなく、煮汁から抽出$${^{*5}}$$する。皮そのものがどろどろに変化して出来上がるのではなさそうだ。

*1 にかわとは
*2 ゼラチンミュージアム | ゼラチンの歴史
*3 膠(にかわ)
*4 Rabbit Skin Glue: Preparation, Uses and Alternatives - Jackson's Art Blog
*5 ゼラチンミュージアム | ゼラチンができるまで

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