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20010627 チルダとスワングダッシュ

 記号の「~」を日本語で何というか。波形記号$${^{*1}}$$と言うらしい。日本語の文章ではあまり使わないので、「句読点」や「かぎ括弧」などという用語に比べて「波形記号」という名称は定着していない。ワープロでは「から」「ないし」で変換できる。

 最近はパソコンやワープロがよく使われるようになり日本語の文章の中に英語でよく使う記号が多く使われ出した。「@」などはインターネットが普及する前は一般の人々は殆ど使わなかった記号である。それにこの記号が「アットマーク」という名称であることも全然知られてなかった。それまではこれを読む時は「一個当たり」などと読んで、記号のそのものの名称を言う機会は殆どなかっただろう。数学の偏微分の記号「∂」も正式な名称はよく判らず「ラウンド」とか「ディー」と読んでいるようなものだ。

 サイトのURLを口頭で伝える時、その中に「~」があると非常に面倒である。「なみ」「にょろ」と言ったりする。色々調べてみるとこの記号を「チルダ」と言うことがあるらしい。「chilled(冷凍した)」に「-er」が付いているなんてどういう意味だろう、線が冷たくて縮み上がっているのが「~」なのか、と思っていた。

 綴りは「tilde$${^{*2}}$$」でスペイン語やポルトガル語などで「ニャ、ニョ」と発音したり鼻母音化する時に用いる記号の名前だった。元々はスペイン語のようだ。「chilleder」と勝手に考えるのは「滞(とどこお)る」を「トド(海の獣)凍る$${^{*3}}$$」と想像しているようなものだった。

 「スワングダッシュswung dash」とも言うようである。「揺れたダッシュ」ならば憶えやすい。ただ、「チルダ」よりも長いので言い難い。

*1 Japanese-Spanish Ocean Dictionary
*2 Spanish (The Languages of the World by Computer)
*3 確かビックリハウスの投稿記事でこんなのがあった

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