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20000917 新500円玉

 新しい500円玉$${^{*1}}$$を初めて見た。今までの500円玉よりも黄色い。ギザが斜めになっていたり、潜像加工といって斜めにすると縦書きの「500円」という文字が500のゼロの中に見えてくる。角度によっては縦線が見える。

 ふと気付いたのだが、これは日本硬貨史$${^{*2}}$$で初めてのことではないだろうか。今回、新500円玉で採用された偽造防止のための斜めギサや潜像加工ではない。

 アラビヤ数字と漢字表記の貨幣単位とを組み合わせた表記はこの新500円玉が初めてだと思う。現行硬貨で5円玉$${^{*3}}$$以外は金額の表記にアラビヤ数字と漢数字を用いているが、アラビヤ数字の表記には単位は書いてない。漢数字には「百円」といった具合に必ず「円」の文字が書いてある。
 しかし「500円」というような表記はない。記念硬貨$${^{*4}}$$にも見あたらない。「100YEN」という表記はあるが、「100円」というのはない。

 と思って記念硬貨のページを見ながらこの記事を書き進めていた。そうしたら「500円」という表記が沢山出てきた。昭和63年の青函トンネル開通記念硬貨で「500円」という表記が出てきている。

 ということはアラビヤ数字と「円」の組み合わせ表示は今回の新500円玉が初めてではなく、「青函トンネル開通記念硬貨」が初めてだったと言うことである。

*1 ============ 新500円貨について ============
*2 わが国の貨幣史
*3 五円硬貨
*4 記念硬貨一覧

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