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20030128 スプリッタ

 我が家のインターネットはADSLでつなげている$${^{*1}}$$。ADSLは電話線を使ってつなげる。ADSL専用の電話線を引かない場合は今までの音声とADSLの信号が一緒の電線を伝わってくる。

 そこでそれぞれの信号を電気的に分離するために途中に「スプリッタ$${^{*2}}$$」という電子回路を入れることになっている。このスプリッタを入れずに直接電話線を電話につなげると何やらピーピー雑音が入ってうるさくなる。やはりスプリッタを入れないと駄目なようである。

 「splitterスプリッタ」とは英語で「分離させるもの」と言う意味である。スプリッタの入力は電話線のコンセントであるモジュラージャックと接続するようになっており、出力には電話とモデムとに接続するようになっている$${^{*3}}$$。電話線に混在して送られてきた信号をスプリッタで分離すると言うことである。

 電話線は本来、音声信号を伝えるため$${^{*4}}$$と雀などの休憩所$${^{*5}}$$としてだけ存在していた。それに対して近年になってからインターネット用の信号も運ばれるようになった。

 だからスプリッタは電話線の主体である「音声信号」から「ADSL信号」を分離するという感じがしていた。音声がいわば幹線で、支線であるADSLがスプリッタから分離しているという感覚だった。

 どうも違うようである。むしろADSLが幹線で音声が支線と表現した方がいいかもしれない。現に我が家ではADSLのモデムには直接電話線が接続されていて、電話はスプリッタを介してつながっている。スプリッタ出力側のADSLのコネクタは空きになっている。スプリッタで支線に分離しているのは音声の方なのである。庇を貸して母屋を取られたみたいだ。

*1 20020419 ブロードバンド(4)
*2 RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) -:ADSL編(4) ~G.liteではスプリッタが不要?~
*3 ADSLモデム、スプリッタ、電話機の接続方法
*4 NTT西日本/データブック/電信電話のあゆみ
*5 電線に止まっているスズメ。そういえば何で感電しない? | EMIRA

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