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20020331 特許の図

 ある会社$${^{*1}}$$が出願した特許を眺めていたら面白い物を見つけた。

 特許の内容はそれ程珍しいものではない。侵入者警報機に関する発明で侵入者の人体から発せられる赤外線を感知してそれをきっかけとしてカメラでその侵入者を撮影してその画像を送信するシステムである。

 内容はどうでもよくて、この発明を説明するための図が面白いのである。

 泥棒が歩いていて、その姿を監視カメラで捕らえ、その映像がモニタ画面に映っている図が特許公報$${^{*2}}$$に掲載されている。図に書かれている泥棒の姿は、野球帽をかぶり、口の周りには所謂「泥棒ひげ$${^{*3}}$$」を生やしており、横縞のシャツを着ているのだ。これがその図$${^{*4}}$$である。

 どこから見ても360度こんなあからさまな泥棒は存在しないだろう。そんな漫画みたいな図が公文書に使われているのは非常に楽しい。この特許を持っている会社は資本金が百億円以上$${^{*5}}$$もある大企業である。柔軟な考え方を持つ会社$${^{*6}}$$なのだろう。

*1 HORIBA
*2 特許情報プラットフォーム|J-PlatPat [JPP]
*3 理容の歴史 こぼれ話篇
*4 https://www.j-platpat.inpit.go.jp/gazette_work/domestic/A/409159000/409159500/409159530/409159535/D9BB9106566D07677D19C567E1F16BC1266D4CAF1C0C7BA618E06D87FDAF19D4/text/JPA%20409159535_i_000006.jpg
*5 会社概要 - HORIBA
*6 HORIBAについて - HORIBA

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