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20031107 グソクムシ

 水族館で見かけて気に入った深海の生物の名前を長い間思い出せなかった。思い出せないと言うより、その生物の形ばかりに見とれて名前を覚えるのを忘れていたので、思い出しようがなかった。

 それから何年か経った後に同じ水族館に行った時、名前を確認しようと思ったのだが、どういう訳かその生物はいなくなっていた。

 その生物の形はエッシャーの人足(ひとあし)団子虫$${^{*1}}$$か風の谷のナウシカに出てくる大きな虫$${^{*2}}$$を思い出させる。

 最近、買った「水族館の生物」という本にその生き物が載っていた。その生き物の写真が載っていたのでこの本を買ったと言った方がいい。「オオグソクムシ」という名前だった。「グソク」とは「愚息$${^{*3}}$$も大マンゾク」のグソクではなく、甲冑の「具足$${^{*4}}$$」である。「オオグソクムシ」は「大具足虫」となる。具足虫とは上手く付けた名前である。

 こんな虫$${^{*5}}$$である。体長は12cmぐらいらしい。水族館で見たのもそれくらいの大きさだった。フナムシの仲間のようだ。深海に棲んでいる。呼吸はどうしているのだろうか。フナムシの幼生は水中でも暮らせる$${^{*6}}$$らしいので問題がないのだろう。

 もっと大きなグソクムシ$${^{*7}}$$がいるらしい。ダイオウグソクムシ$${^{*8}}$$である。漢字で書くと「大王具足虫」となる。体長は35cmぐらいにもなるらしい。

*1 kilter - escher 1951_u_insecto.jpg
*2 風の谷のナウシカ
*3 20010417 天下の奇祭
*4 豊臣秀吉の具足
*5 水にすむ生きもの e_gusoku.jpg
*6 意外と知らない『フナムシ』の変わった生態 エラ呼吸でも水中はNG? | TSURINEWS
*7 Nakasato's World 趣味の中里屋 オオグソクムシ
*8 深海の掃除屋さん ダイオウグソクムシ 展示中 | イベント・新着情報 | 鳥羽水族館公式ホームページ

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