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20020916 ドボルザーク

 凄い名前の機械を見つけた。「ドヴォルザーク$${^{*1}}$$」という名前である。土壌調査用のボーリングマシン$${^{*2}}$$のようだ。

 何故、国民楽派$${^{*3}}$$の作曲家「ドヴォルザーク」と言う名前が付いたのか。

 漢字で「土・掘・削」である。「土(ど)・掘(ほる)・削(さく)」でドヴォルザーク。「土(ど)」は音読み、「掘(ほる)」は訓読み、「削(さく)」は音読みで統一性がない。しかもこの機械の名前のローマ字の綴りは「Dovolzark」で作曲家の「Dvorak(rの上には小さなvみたいな記号が付いている)」と全然違う。何か意図があるのだろうか。

 学校で「ドボルザーク」と習った。本当の発音はかなり難しいらしい$${^{*4}}$$。記号付きの「ř」は巻き舌で「ル」と言いながら「ジュ」と発音するというのだ。日本語の文字一文字では表現出来ないので「ルザ」「ルジャ」と書かれ、それをそのまま読むので「ル」と「ザ」とを日本でははっきり分けて発音してしまう。そしてこの「ドボルザーク」から「Dovolzark」というボーリングマシンの名前が出来上がったのだろう。この機械は輸入品で製造元のドイツでは「Rammsondier-Bohrgeräte$${^{*5}}$$」(杭打ち探査ボーリングマシン)と言う商品名らしい。

 コンピュータの文字入力やタイプライタの鍵盤に「Dvorakドボラック配列$${^{*6}}$$」と呼ばれる文字配列がある。通常のものは「Qwertyクワーティ配列」と呼ばれる。上から2段目の左からQWERTYとなっているからそう呼ばれる。作曲家のDvorakと同じ綴りだが、発音は「ドヴォラック$${^{*7}}$$」のようだ。考案したのはAugust Dvorakと言う人らしい。この人は作曲家Dvorakの遠い従兄弟である$${^{*8}}$$とよく書かれている。名字が一致しているので元を辿れば親戚に違いないだろうが、かなり遠い従兄弟なのかもしれない。

*1 Classical Net - Basic Repertoire List - Dvořák
*2 土・掘・削(ドヴォルザーク)
*3 音楽理論講座
*4 初級チェコ語講座
*5 Das vollhydraulische Rammsondiergeräte von Nordmeyer
*6 DvorakJP
*7 Dvorak. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*8 Dvorak, August (1894-1975) - HistoryLink.org

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