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20011201 気付

 郵便物や宅配便などをその人の住所ではないところに送る時、中継となる人の名前の下に「気付」と書く。「きづけ」と読む。今まで「きつけ」と読んでいた。「きつけ」だと「着付け$${^{*1}}$$」になってしまう。例えば「○○様気付 △△様」といった具合に使う。

 「気付」という言葉自体を知ったのは十分大人になってからであった。「御中」や「様方」などは懸賞の宛先や年賀状などで小学生の頃から使っていたが、「気付」というのは使うことはなかった。今でも殆ど使ったことはない。今年の夏、妻と子供達だけが妻の実家に遊びに行っている時にどうしても子供達宛に小包を届ける必要があった。この時無理矢理この「気付」を使ってみた。

 「気付」の語源$${^{*2}}$$は英語のcare ofらしい。

 昔からある言葉と思っていたが、英語を単に直訳しただけの言葉であった。もともと郵便などでしか使わない言葉なので江戸時代まではなかった言葉なのであろう。

 気付の読み方で思い出したのは「続柄」である。これも最近まで「ぞくがら」と読んでいたが、「つづきがら」が正しい。熟語の読みの原則は「訓訓」か「音音」だからだ。「ぞくがら」だと重箱読み$${^{*3}}$$になってしまう。

*1 小林豊子きもの学院
*2 気付(きづけ)の意味や使い方 Weblio辞書
*3 重箱読み(じゅうばこよみ)とは - 重箱読みの読み方 Weblio辞書

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