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カレーコラム04. スズキーマ / 富山

こちら金沢。
こんにちは、ざっけろーにです。

今回は金沢を飛び出し、富山まで。

この記事は、金沢の地域情報誌 Zouss(ザウスの2022年3月号の見開き企画にて出稿させて頂きましたカレーコラム「Spicy's Life」のコーナーを再編集したものです。


スズキーマ

富山県富山市西町6-4 西町河上ビル1F
instagram : szkeema


後光が差す、唯一無二の総合芸術的カレー

先月でオープン2周年を迎えたスズキーマさん。富山の市街地ど真ん中に突如現れるカオスな店構えに、東京銀座に突如現れる名店ナイルレストランのようなイズムもあり、年々カオス感が強くなっていくことに嬉しさを感じてしまう。

初めてお店を知った方は、“キーマカレー専門店”でしょ?と言うに違いないが、それは違う(笑)
“スズキーマカレー専門店”なのだ。週替わりを除いて、メニューは基本的にはスズキーマカレーのみ。このストイックさには頭があがらない。もちろん、外観から予想できる通り店内もカオスなのにそれでいてコップの水にスプーンを刺した、いわゆる昭和的クラシカル喫茶スタイルで提供されるギャップにぐっと来る。

待っているとスズキーマカレーがやってくるわけだが、パパド(インドの豆せんべい)が中央に刺さっている。後光に見えた。仏が見えた。

刺さった後光をパリパリと割って散らす。おでんばりの大根にナス、2種類のキーマ肉、つゆだくのカレースープを混ぜる。食べるまでのアプローチに手数が多いのもワクワク感を助長してくれる。初めて食べた時は「カレーか?!カレーなのか!?」という言葉が脳内をぐるぐるしつつも、食べ進めるうちに「美味しいな、うん、これはスズキーマだ。絶対また食べよう。最高だ。」というなんとも簡単明瞭な結論に行き着く。

スープ的なカレーはダイレクトに味を感じられることもあって総合芸術的な難しさがあると思っているのだけれども、きっと店主の鈴木崇之さんによる日々の味のチューニングやレシピのマイナーチェンジを重ねることで、ハイクオリティなスズキーマカレーが提供されているのだと思う。

同じカレーを作りたい!というよりは色々なカレーを作りたい!と思う僕だったが、富山スズキーマを訪れる度に、「いけない、いけない。」と兜の緒を締めるように大好きなチキンカレーレシピをチューニングするのだ。

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