それでもテレビは無くならない

今日は「それでもテレビはなくならない」について書いていきます。

皆さんは最近テレビを見ていますか？

スマホの中にはYoutubeやNetflixなど面白いコンテンツが見放題な時代、わざわざテレビを見る必要があるのか。私は家にテレビがないけれど、特別困ったことはない。

YouTubeやNetflixは好きな時に好きな動画を見ることができる自分中心であるのコンテンツであるのに対して、テレビは番組がすでに決められていてその時間に合わせて自分が視聴するテレビ中心のコンテンツである。

見たい時に見たいものを見れるのが当たり前の時代になると、テレビは非常に不利で不便なものに感じる。

じゃあテレビがなくなるのか？私はどんなにテレビが時代遅れになったとしても、それでもテレビは無くならないと思っている。

・人々の生活の中心にはいつもテレビがあった

テレビは歴史的に三種の神器、３Cの一つであり、当時はみんなが釘付けになって見ていた。思い出の中心にはテレビがあった。

どんなに嫌なことがあっても、家に帰ってテレビをつければ面白い番組がやっていて、テレビを見ていたら気持ちが和らいだ経験があるでしょう。

次の日、学校や会社に行けば昨日見たテレビの話を友達とした経験も皆さんもあるでしょう。思い出の中心にはテレビがあった。

・テレビを見ることが習慣になり過ぎている

テレビが生活の中心になり、テレビを見るのが当たり前になった。当たり前になり過ぎて、自分がなぜ今テレビを見ているのか、付けているのかが分かっていない人もいるのではないか。そしてテレビを見ることが時代遅れになっていることに気づいていない。正確には気づいているのだけれど見て見ぬフリをしているのではないか。

昔、私が家でテレビゲームをしていた時、夕方6時50分になると「ゲーム辞めて天気予報つけてくれ」と言われていた。「ネットで見ればいいじゃん」毎日決まった時間にテレビの前で待機しているのが不思議でならなかった。

テレビで見なければならない理由を聞いても、明確な答えがあるわけではなく、いつも見てるんだからいつも通り見させろと言われてしまった。

天気予報の内容はどうでも良くて、天気予報のニュースを見ない非日常に体が耐えられなくなっているのかもしれない。

毎朝ランニングを日課にしている人が朝ランニングをサボるとなんとも言えないモヤモヤを感じるのに近い。それほどまでにテレビが人々の習慣の中に取り込まれてしまったのだ。

テレビがなくならないのはテレビを見る習慣に取り付かれているから以外にも理由はあるのか。

・テレビは過去を懐かしむアイテムそのもの

テレビ番組を見て楽しむというよりもテレビを見て昔を懐かしむ体験をしたいのかなと最近思う。

例えば、キムタクがテレビに出ているのを見ると

「キムタク老けたな」

「キムタクのドラマ昔よく見てたな」

「スーパーボールとかやってたな」

「あの時高校生か！高校生の時どうだったかな」

とテレビでキムタクを見ただけで昔をどんどん懐かしむことができる。

自分自身の過去を懐かしむとは限らない。例えば、私の母はさんま御殿が好きなのですが、私はさんまをテレビで見ただけで番組を楽しんで見てている母を思い出し懐かしんだりします。

最近のテレビ事情はわかりませんが、往年の名曲メドレーとか昭和時代を懐かしもう系の番組は度々放送される。人は懐かしむのが大好きなのである。

懐かしんで「あの頃は良かったなぁ」と思うなかには、当時の自分を肯定する気持ちもあるだろうし、今の自分をも肯定し生きる力をもらっているのではないだろうか。

youtubeにも昔の動画とかたくさんあるので過去を懐かしむこと出来るんですけどね。やっぱりテレビごしに観たいのでしょう。

・音楽でも懐かしむことができる

懐かしむことが出来るのはテレビだけでない。音楽でも懐かしむことができる。

常に今年流行りの音楽を聴くよりも自分が10代、20代の時に聞いていた音楽を聴いてしまうということはないだろうか。

私の父は今でも中森明菜を聴いている。これもある種過去を懐かしむことで得られる心地よさを感じているのかもしれない。高校時代の友達と久しぶりにカラオケに行って歌う曲は高校時代に皆がよく聞いていた曲(私だったらオレンジレンジとか)を今になっても皆で歌うのだ。

子供の頃からスマホやタブレットが身の回りにある世代はテレビは親が楽しそうに見るもの。テレビを見ることで親が楽しそうに見ていた姿を思い出す機会を得ているのだ。

さらに将来の世代は今我々が見ているスマホやタブレットを見て自分の親が楽しそうに見ていたものだったなと思い出し懐かしむのだろうか。

じゃあ、またいつか会いましょう！