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#10 朝になって夢からさめて

自分から遠ざけた人に会いたいと思う身勝手な最近。
心をくれなくてあんなに苦しいのに、いざ離れてみると無理だ。
何してるかと必ず思うし、辛くないかなと気にする。
ちゃんと恋だなと、何度も最近思っている。

簡単に愛してると 言えるけど ああ怖くなる
自分のことが誰なのか 分からなくなるんだ今日も
全てを投げ捨てて良いとさえ思った
瞳の奥底 震える指の先
あなたと出会ってしまってね

カネコアヤノの「朝になって夢からさめて」を聞いていた。
最近、脚本を書いているのだけれど、高校のマドンナにまつわる話なので、恋愛ソングを聞いて執筆している。だからこの曲もよく聞く。
私だ、と思うくらいの詩を書く歌い手は凄い。
私が何曲もの歌にそう思うのはカネコアヤノと小山田壮平くらいだ。

緑の夢が覚める頃
知らない同士に戻ろうか
誰かがきっと馬鹿にするよ
美しさも知らないヤツ

私と彼にちょっとしたことがあったと、周りが知るとひどく驚くのだろうなと思うように、好き合う同士にしか分からない美しいことがめちゃくちゃあるんだね。
なんか今回で初めて知ったなって思っている。

一年生の頃、後ろをついて回った先輩が選んだ女の子も意外だったなと思い出す。

サークルの合宿で明け方に女子三人で恋話をしていたあの日の記憶。
「君の好きなとこ」と言う平井堅の曲が好きだと流したら、彼氏と長い友達がしんみりと「良い曲」と言ってくれた。その頃私にも片思いしている人がいて、叶わなかったけど、友達同士で大切な人をそれぞれ思い出しているあの時間は何にも変えがたいようなふんわりした優しさや愛情に包まれていた。

想い合うのは難しくて、忘れられない人がいるっていうのも分かって、でもいつでも怖くなる。私といるのは良いことなのか。いつでも分からなかった。
私は行動と言動が支離滅裂なところがあるし、別の男の子と平気で二人で飲みに行くし、親友も男だ。でも特別なのは君だけだったりする。
伝えることが出来ないまま自分勝手なことばかりして、いつも後悔しているどうしようもなく不器用な生き物。
好きじゃないところもいっぱいあるし、理解できないこともイラッとくる言葉もあるけど、それはお互い様で、いつでも好きがヒョイと超えていってしまう。
こんなに自分本位になるほど私は余裕がないのかとこの未熟さに自分でも呆れていたところだ。ごめんなさいとありがとうを思う。

恋愛じゃ失敗してばっかりだな、って言うそう言う話!

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