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#53 酔いと充足、怠惰と孤独

人との交流を戻したweek。自分の健康に自信はないが、心が少し前の様に酔いと充足に満ちて、少し強気になったりしていた。
自分の未熟は続いていて、いつまで続くか分からない暗闇を泳ぐ時には、たまに訪れる人と分かり合った様な目線の交換、言葉の交わし合い、慰め合い、それがとんでもなく重要であったということ。昨日の夜の酔いの中ではっきり悟っていた。

怠惰と孤独、今月はそんな日々をただ消費していった。

不安定は続いていて終わりがない様に思える。
分かりやすい愛と、丈夫な身体が欲しくて、どっちも手放してしまう。
何がしたいんだろうと思うたびにしたいことははっきりと一つ、ものすごく遠くで腕組みをしてわたしを見下ろしていて、とっても泣きたくなる。

人や物事を達観した様なふりをする人の目の奥はまだまだ少年の様だった。
よく知らない時に、人に想像を塗りつけることが好きだ。こういう人であってほしいなと、エゴイストに思うことが好きだ。大抵違うけど、その楽しみだけは手の内に持っておきたい。

好きなことはずっと変わらない。カメラとギターと、お酒と旅。音楽に指輪とピアス。いい匂いの香水。少しのおしゃれ。

人間一人がどっしりと立って生きるだけが、こんなにも難しいのかと最近よく思ってしまう。そういう意味で恋人がいれば楽しいけれど、わたしは失った人のことを忘れたかっただけだったと、最近気付いてしまった。

酔いと充足は一瞬で過ぎていって、1日の大半が怠惰と孤独に満たされてしまう。来月にはまた忙しなくなって、少しでも孤独に鈍感になれるだろう。でもきっと、わたしの様な心の人間は、誰といようが何をしていようが、好きなことを手に入れてすらも孤独なんだろう。そう思うと切なくて堪らない。
まだまだ生きていたいと思えるので、生きる方を選ぶだけで、何かにスイッチを押されればひとたび崩れ落ちそうなこのこころ。

部屋を片付けて、今日届いた花を飾ろうと思う。
たまに生活を振り返って、少しでも心を労って、また歩き出す。
すべからく孤独な旅人である人間たちの愛おしさを、なるべく書き記したい。

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