見出し画像

MO5-0の感染デッキを考察しよう

久しぶりに感染デッキの5-0リストが出てきたぞー!

ということで、どうも感染デッカーのざきです

MOの5-0リストに久しぶりに感染デッキを見つけたのですが、なかなか意欲的なリストだったので採用カードの意図を考察してみようと思います。

デッキリストはこちら

デッキリスト3/14MO5-0リストのコピー

3/14 MOモダンリーグ5-0
WABEYO様のデッキリストです
今までの構築からまた大きく変化した面白いリストです!

【環境考察】環境はアグロ・コンボ多め 自分の動きを押し付けろ!

晴れる屋のデッキ検索やMTGTOP8などの入賞リストを見ていると前回の禁止改定後から環境が変化していると感じます
※エアプ考察勢なので参考程度に

それは対応カードの減少による前のめりなデッキの増加です

今までは「隙をつかれて暴力的な突発を通されると負け」という圧力があったため、自分の動きを止めてでも続唱は防ぐために否定の力などの妨害カードを積まないといけないし、それができないデッキは自分の動きが強くないと勝てない
という環境でしたが、暴力的な突発が消えたことで続唱デッキは
×否定の力を構えながら3ターン目続唱
のパターンが消滅し
○カウンター上等で3ターン目続唱
○神秘の論争構えで4ターン目続唱
○否定の力構えで6ターン目続唱
のいずれかのパターンで動くことになります

すると環境を定義していた続唱デッキのキルターンが後ろにズレるため
1ターン間に合っていなかったアグロデッキたちが輝きだしました

すると、何に代えても止めないといけないから採用されていたカウンターカードたちも環境から減っていき、特にハンドアドバンテージを失う「否定の力」「緻密」は採用しづらくなります

そんなことやってるより自分の動きを押し付けて殴り切った方が勝ちやすい
ということですね

その中で頭角を現してきているなと感じるのは「御霊シュート」と「黒単貴重品室」です(今デッキ組むならこの2つがおすすめかも)

御霊シュートは回したことも対戦したことも無いので完全エアプですが状況から考えるとティムール続唱サイが非常に苦手だったのではないかなと思います
続唱サイはコンボ搭載でありながら、カウンター・バウンス・タップと妨害手段が豊富なクロパ寄りのデッキだったためかなり厳しそうですが
それが今は力線+ドラコパッケージ搭載のアグロ型が主流になっているためかなり動きやすくなっており、追い風になっていると考えられます
速いコンボデッキとして現環境でかなり有望株だと思います

黒単貴重品室は黒いトロンというイメージですが、黒系コントロールの中では黒単が一番環境に合って良そうです
アグロ増加によりライフ管理が重要になると考えていますが、黒単のメリットは
・ショックランドを採用しなくていい
・貴重品室でマナを伸ばせる
・色事故を防げる
という感じですが、黒単色でもオークの弓使い、黙示録シェオルドレッドといった環境上位クリーチャーを採用でき
厄介な呪禁持ちドラコの末裔もシェオルドレッドの勅令や全体除去で対処可能
と案外万能に動けます
デメリットとしてカウンターを採用できませんが対処できないものはハンデスで落としても良いですし、不憫な悲哀の行進などのドレインで時間を稼いでもいいので色を足すより単色のメリットが大きそうです

5-0デッキの考察(メインボード)

さてさてそんな環境の中でこの感染デッキを見ていきましょう

ぎらつかせのエルフ不採用
アグロ環境だと1マナ感染を採用したいところですが、不採用です
おそらくオークの弓使いを重く見た結果だと思います
除去インスタントが飛んでくるのはまだマシですが、オークの場合は巨森の蔦などでエルフを守ったとしても1/1×2が場に残るため、エルフの攻撃を通すためにはアンブロ付与など別の呪文が必須になります
これでは毒10点が遠退くので他のアプローチを検討する必要があります

汚れた一撃②採用
ぎらつかせのエルフの代わりだと思います
カードパワーは低いですが、1マナで「感染」付与は面白い
これであれば、貴族の教主でも毒を与えられるようになるためマナクリを増やす理由になりますし敬慕される腐敗僧がいる状況なら「能力誘発で毒1」「毒性で毒1」「感染と+1修正で毒2」の計毒4のインスタントになります
今後の感染デッキでは定番カードになるかもしれません

相手がリストを把握していなければ「貴族の教主の破れかぶれアタック!」と油断させて霧深い雨林→草生した墓→汚れた一撃の奇襲毒殺が出来そうです

下賤の教主②採用
貴族の教主に加えて下賤の教主も採用
普通ならここまで増やすと無駄牌になりそうですが、
「横並びアタック」からの「ブロックしきれなかったマナクリに汚れた一撃」パターンが存在するリストなのでアリかもしれません
とりあえず賛美で継続強化になるし

呪文滑り④採用
④採用は思い切った構築ですが恐らくアグロ環境意識もありそうです
0/4ブロックできるのが偉い
今までの構築同様、除去の的になって感染クリーチャーを守ってくれるのと、教主同様汚れた一撃の種になれます

力線+ドラコパッケージが環境にいるせいでシェオルドレッドの勅令(布告除去)が採用されやすくなるのでクリーチャー多めの構築は布告対策もあるかもしれませんね

変異原性の成長④ 顕在的防御④採用
継戦能力よりも瞬間的な火力優先という感じでしょうか
変異原性の成長は守りに使えず、+2が中途半端なので減少傾向でしたが序盤に勝ち切るなら0マナで撃てるメリットが輝きます
顕在的防御は守りと攻めを両立する枠で蛇皮のヴェールや王のもてなしとの選択ですがこれも瞬間的に打点が高いことが採用理由だと思います

他の強化も強大化①、厚鱗化④採用でアグレッシブに打点重視の構築だと考えられます

ドロー呪文なし
否定の力・緻密で手札消費をしないので追加ドローでマナとターンを使うよりも通常ドローの範囲内で10点与えようということですね

土地構成
森①島①ペンデル①フェッチ⑥青緑②黒緑②キャノピー②
構える構築ではないので諜報ランドはなし
フェッチ⑥にして色事故を嫌った形です
採用カードも緑以外は荒廃の工作員・汚れた一撃の2種のみなので緑単タッチ青黒という感じですね
荒廃の工作員④とサイドの呪文貫き、ティシャーナの潮縛りのために青マナ多めにしているようです

サイドボード

意識するデッキは前述の「御霊シュート」「黒単」に加えて、自分より早い「アミュレット」
後は「版図続唱サイ」「版図Zoo」「ヨーグモス」「スキャム」などでしょうか
あとテフェリーも弱点なので青白系にも注意が必要です

呪文貫き
基本的なサイドボード
的が多く、軽いので序盤の攻防で使えます
カウンターが無いと思って3ターン目に続唱ぶっぱされてそのまま押し切られる可能性もあるので「続唱」デッキにサイドイン
その他「早くて呪文貫きが当たるデッキ」はサイドインの可能性あり
(黒単やトロンのPWなどにもあたるがビッグマナデッキ相手は空振りが怖い)
「続唱系」「御霊シュート」「不屈の独創力」

神聖の力線
ハンデス対策・バーン対策・バリスタ対策
0ターン目に設置できるので、先行1ターン目悲嘆を防げます
追加ドローがキャノピーランドのみなのでハンデスが非常に厳しく黒系デッキにはサイドイン候補
本体火力を防げるので、バーンデッキや部族の炎が強い版図にはサイドインするかも
ヨーグモスデッキも無限コンボがドレインではなく歩行バリスタに変わってきているので呪禁で対策可能です
「スキャム系」「ヨーグモス」「版図?」

活性の力
虚空の杯・アミュレット対策
虚空の杯を割れないと実質1ターンキルになるので入ってくるデッキには必須
この構築でも多分感染より早い「アミュレット」にはサイドイン
「アミュレットタイタン」「マーフォーク」など

未認可霊柩車
リアニメイト対策
前述の通り「御霊シュート」が強いので要対策
墓地対策はいろいろありますが、汚れた一撃のおかげで感染アタックできる可能性があるのが採用理由ではないかなと思います
「御霊シュート」「死せる生」「スキャム?」

ティシャーナの潮縛り
コントロール対策
主に時を解すもの、テフェリーと一つの指輪用の採用だと思います
・テフェリー:インスタントタイミングでの動きを封じるのが非常に厄介
・指輪:着地誘発で1ターン稼がれる+アド差が返せない
当てる先はいくらでもありますが最優先はこの2つ
「青白系コントロール」「黒系コントロール」「レンオム」「トロン?」

最後に

というわけで環境考察と5-0デッキの考察でした
感染デッキプレイヤーとしては非常に参考になる良いリストでしたね

感染デッキ的には禁止改定がいい影響なのかどうなのか微妙なところですがとりあえずワンチャンありそうです
※但しメタをしっかり読む必要あり

デッキリストを見るのは楽しいので感染デッキが環境に増えて欲しい限りです

ここまで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?