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プロダクトマネージャーにおすすめの本

本記事は、プロダクトマネージャー Advent Calendar 2022 の6日目の記事です🎄

昨日の記事はTakuya Asakoさんの「施策の優先順位づけ、完全に理解した」 ~ICEスコア・狩野モデルなどを掛け合わせた、プロダクト開発施策優先順位づけでした。

noteでPMを含めた開発チームのマネージャーをしています、石坂です。

PMの方はnoteで記事を書いてくださる方が非常に多くて、嬉しいです。
いつも参考にさせていただいています。

ところでみなさん、本読んでますか!

私はお風呂で本を読む派なのですが、最近めっきり冷え込んできたせいで湯船に浸かる時間が長くなり、そのぶん毎日の読書時間が伸びていっています。

何を書こうかなと思ったのですが、肩の力を抜いた内容がいいなぁということで、おすすめ本を紹介してみることにしました。
ベタな本が多いので「全部読んだことあるわ!」っていう方も多そうな気がしています。
なにかみなさん渾身のおすすめの本があれば、ぜひコメントで教えてください。

以下、おすすめの本なぜおすすめなのかについて、つらつらと書いていきます!


予想どおりに不合理

いきなり行動経済学分野の超メジャーな本を持ってきました。
入門としておすすめです。
結局のところプロダクトは人間が使う以上は人間(とその営み)の理解がすべてといっても過言ではないと思っているので、人間について学ぶことは非常に大事だと思います。
特に、C向けのプロダクトをつくる場合や、各種マーケティング施策を実行していくうえでは、このあたりの知識は必須になると思います。

エンジニアリング組織論への招待

これも超有名な本ですね。
「エンジニアリング」という名前がついているので一見エンジニア向けの本のように思えますが、副題の不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリングのほうに注目してください。
実はそんなにエンジニア向けの本というわけでもなく、プロダクト開発とその組織全般にかかわる不確実性への向き合い方について広く書かれています。PMのみなさんにもおすすめです。
個人的には、プロダクトをつくっている組織のマネジメントにかかわる人は全員読んでおいたほうがいいと思ってます。

Measure What Matters

OKR本の中での有名な一冊。
PMをやっていると、「どのような目標を掲げるべきか?」と同じぐらい「目標に向かって日々どのように行動できているか?」も重要だと感じます。
チームの日々の行動レベルを引き上げる手法のひとつとして、OKRを学んでおくのはおすすめです。
一般的に、開発チームはスクラムのセレモニーでリズムをつくっている場合も多いと思いますが、アウトカム目線をより強く持ちたいシーンではOKRのセレモニーも組み合わせて使うのがおすすめです。

ジョブ理論

これも有名本。ここまで有名な本しかないことに気づきました。
ユーザーの分析をするときには、ついつい「買う人」「売る人」みたいな属性分けで考えてしまいがちですが、実際には両方やる人が多いのが昨今のインターネットサービス。こういう見方は判断を誤らせます。
この本は、ユーザーを属性で捉えるのではなく、ユーザーの片付けたいジョブはなんなのか、という観点で捉え直す考え方が書かれています。
どうにも課題設定が芯を食っていない気がするんだよな……と思っている方のヒントになったりするかもしれません。

国家はなぜ衰退するのか

国家の話とPMはなにか関係があるのか?と思った方がいるかもしれません。
けっこう関係あると思います。
特にC向けのプラットフォームサービスなどでは、プロダクトがそのまま小さな生態系になっていることも多く、国に近いことも多いと思います。
なので、国の繁栄・衰退の歴史や原因から学べること、役立てられることは多くあります。

THE MODEL

これまたベタベタの本なのでSaaS事業に関わるPMは全員読んでいそう。
分野的にはビジネスプロセス・組織に関わる内容であり、開発とはやや遠い内容ではあるのですが、個人的にはSaaS事業においてビジネス活動全般はユーザーとの接点であるという意味では広い意味でプロダクトだと思っています。
より大きな視点からアプローチできるようになりたいPMにオススメ。

Product Led Growth

最近の(主に)B向けプロダクトのGoToMarket戦略は、THE MODEL型ではなくProduct Led Growth型も増えているということで、PMとしては持っておきたい基礎知識のひとつかと思います。

「ついやってしまう」体験のつくりかた

元任天堂の方が書いたUXに関する本。
ゲームを題材に人を動かすしかけについて実例ベースで書かれた本です。
サクッと読めてしまうのでおすすめ。
ゲームは人を動かすための体験設計の面で非常に参考になるので、特にC向けのプロダクトに関わるPMはゲームもたくさんやったほうがいいと思ってます。

ファイナンス思考

ファイナンスとPMってなにか関係あるの?と思う方もいるかもしれませんが、多くの場合、プロダクト開発は先に投資して将来大きなリターンを稼ぐ資産を築く活動なので、ファイナンスの考え方について知っておくことはとても重要です。
施策の取捨選択や優先度付けにも役立つはずです。

Who Gets What

マッチング理論に関する本です。
ECや人材募集系サービスをはじめ、インターネットサービスにはあるものとあるものをマッチングするモデルのものがたくさんあります。
そういった事業に関わってる方で、すこし体系的な目線からモノを考えたいなと思ったときに読むのがおすすめ。

ビジネスモデル・ジェネレーション

PMがプロダクトの成功を担う、つまり事業としての成立性とユーザー体験の両立を担う職能である以上、ビジネスモデルの理解は最低限必要になるかと思います。
様々なビジネスモデルのパターンや、それを設計するためのテンプレートなどについて学べます。



有名な本ばかりになってしまいました!

もしまだ読んだことがない本があったら、ぜひ読んでみてください。
なにかの参考になれば幸いです。

冒頭にも書きましたが「こんな本もPMにおすすめ!」というものがあったら、ぜひコメントで教えてください!すぐ買います!

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