見出し画像

マーケティング版のお薬手帳と薬剤師を用意する

薬には同時に服用すると副作用を起こしたり悪化するものがありますが、同じことがマーケティングにも言えます。

例えば、ある会社が広告代理店、Web制作会社と契約しており、前者から「Web広告で流入数を増やしましょう」、後者から「WebサイトのCVRを上げましょう」と提案を受けたとします。以前に書いた通り流入数とCVRはシーソーの関係にあるので、この2つを同時に取り組めば矛盾を来しますが、それに気付かずに失敗する会社がよくあります。薬の処方時には薬剤師が飲み合わせを確認してくれますが、マーケティングにはそれが無いからです。

つまり、企業が複数の会社から支援を受ける際には、マーケティング版のお薬手帳と薬剤師が必要と言えます。お薬手帳は現在実施している施策や受けた支援内容を示すものであり、薬剤師はそれと新規施策を照合して飲み合わせに問題が無いか確認します。

この薬剤師を担当するのは支援会社以外の人間でなくてはいけません(支援会社が確認したら、自社の施策を贔屓して他社を蹴落とす可能性が高いため)。社内にマーケティング経験者がいる場合はその人で良いですが、もしいない場合は業務委託などで良いでしょう。長期契約してくれる人が理想的ですが、予算が厳しいならスポットコンサルを頼む手もあります。


私のマーケティングの仕事については下記の記事をご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?