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採用担当者は「漫画編集者」の役割

編集者といえば、読者視点を持って作者にアドバイスしたり、客観的に作品を見る存在ですが、企業の採用担当者も編集者と同じ役割を担っていると思います。

例えば、『鬼滅の刃』の編集者は「なんでこのキャラはこうするんですか?」「なんでこのキャラはこうなったんですか?」と追求し続け、作者がそれに答えられるようにキャラクターの造形を練り上げていったそうです。同じ要領で、「なんでこの職種はこの要件なんですか?」「なんでこの求人はこうなったんですか?」と、事業部や現場の採用要件に対してWhyを突き詰めることで「本当にこの人材は必要なのか」と考え、求人のクオリティが上がってゆきます。

また、「ダサい名前をやめさせる」「不要なエピソードをカットする」など、作者がやりたがっても客観的には要らなそうなものを削るのも編集者の役割です(『NARUTO』の編集者にも同じような話が残っています)。漫画家と同じく、経営者も「こういう人材が欲しい」「こういう要件を入れたい」と妙なこだわりや思い入れを出すことがありますが、候補者視点を持って取捨選択するのが採用担当者の役割です。

採用担当者は現場からあがってきた求人要項をそのままエージェントに転送したりスカウトを送る「伝書鳩」になりがちですが、現場と一緒に採用活動を行う「編集者」であることを意識しましょう。


私の採用の仕事については下記の記事をご覧ください。

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