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56【P-D-C-Aを根付かせることが仕事】地方在住経営コンサルタントの思索

写真は倉敷市児島の下津井城跡からの眺めです。

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経営計画の効能

我が仕事とは何ぞや?と自問すれば、まさにタイトルが答えです。

年商10億円規模までの中小企業がコロナ後も生き残るには?というテーマで書き始めた際も同様の答えでした。

毎度のフレーズではございますが、

「言うは易し。行うは難し。」ではあります。

経営の自由度が高く、ややもすれば何でもやってしまう傾向のある中小企業経営者においては、経営の全体像を常に掴んでおくことが重要です。そして、

「今、自分が優先的に何に力を注がねばならないのか。」

を日々常に理解し、自らの行動を管理していかねばなりません。

この点が経営計画の最大の効能です。

しかし、年商10億円規模までの中小企業を経営するにあたっては、自らの「勘」に頼った案件積上げ型の経営が今なお、横行しています。

かく言う私。焼肉チェーン店を経営していた際、全くと言って良いほど、計画とそれに沿った行動管理ができていませんでした。3年~5年で組んだ経営計画とそれに伴う目的と目標から逆算した、日々の行動管理などできず、案件積上げ、出店積上げ型の無謀経営でした。その際は、経営の要諦など基礎すら理解できていませんでした。

経営者が行動管理できていないと悪いことが起きます。

当然、親分・親方である経営者がきちんと行動管理、自己管理ができていないと企業の社員、スタッフが自らを律した業務遂行を実行し続ける確率はぐっと下がります。

だからこそ、伴走してくれるコンサルタントの存在が必要なのでは?と考え、使命感を抱き、現在の仕事に邁進しております。

ちょっとだけあるあるを言います。

経営計画が無い場合の弊害チックな話しです。

特に地方都市において、自由な中小企業の経営者にとって、チャンスも誘惑も目の前に転がっています。具体的に言えば、先輩友人知人経営者や営業マンからの新規事業や投資、サービスの提案。はたまた、ちょっとお世話になっている経営者からの奉仕団体や経済団体、業界団体への勧誘であったりします。

しかし、全てに飛びつけばリソースの限られた中小企業では社長不在時間が増大し、現場が混乱します。そして、衰退が始まります。

経営計画に合致する内容であれば、それらの誘いにに乗っても構いません。

しかしながら、そういった類の活動のほとんどは中小企業経営者にとって一番のリソースである「時間」を奪われてしまう危険性があります。

私がお伝えしたいこと。

それは、新ビジネスへの挑戦や各種団体での活動を否定することではありません。あくまで、悪意の有る無しに関わらず、

「時間ドロボーにご用心」

とお伝えしたいのです。

最大の資源は経営者の時間

特に私の主戦場である地方都市においては、良くも悪くも自信過剰な!?経営者が経営計画もなく、当然のように毎月の振り返りをすることもなく、ひたすらに案件積上げ型で経営していることがほとんどです。私もそうだったので、経営者のお気持ちは十分わかります。

どことは言いかねますが、情報弱者や寂しがり屋傾向のある経営者を食い物にする、先輩友人知人経営者や営業マン(悪意がある場合とそうでないケースがあります)、学びコミュニティ提供型コンサルティング会社、各種経済団体、金融機関系の囲い込み型サロン、etc... が存在しているのは事実です。

スミマセン。かなり偏見です。

繰り返し言いますが、それら多くの団体、組織の業務や活動を否定しているわけではありません。

むしろ経営計画の内容に合致するのなら、積極的に活用すべきです。

ごくたまにですが、奉仕団体において設立の深層は、とある親分肌社長が自らの力を示し「力の欲求」を満たしたいがためのプレイ的なものに陥っている不健全な体質の団体もあります。(大多数が崇高な精神で活動されていますので悪しからず。)

こういった団体に一旦所属してしまえば、不毛な時間が膨大に増えてしまいます。

何度も言いますが、これらの活動を否定するつもりは一切ありません。

要は言いたいことは、「時間はあるようで少ないので、経営計画に記述し、限りなく、選別してください。」ということです。

色んな団体に入ると居心地が良く、しかも仲間意識で快楽を得られます。特に過去にコンプレックスがあり、イマイチ自らに自信を持てない、高いセルフイメージを構築できないタイプの方がハマるケースが多いように感じます。言葉は悪いですがいわば、団体所属シャブ中に陥ることがあります。

できる限り、自社に集中してください。

経営者の居場所は自社であり、対社員・スタッフ。対お客様とのコミュニケーションの中にあるべきです。

我が岡山県においては、まあまあな都市のふりして、実態は村社会的風土が多分にあるので、コミュニティからの排除圧力に対する恐怖心がたいていの経営者に少なからずあります。だからこそ、不必要な、付き合い的活動に右往左往されている経営者の方々が多いのだろうと推測しています。(これは社会学的見地からレポートを書いても面白いのでは?と感じています。)

繰り返しになりますが、いわゆる付き合い的に団体活動などに勤しむことを全否定しているわけではありません。経営計画に沿って、所属コミュニティからの売上や費用対効果を予測した上で、効果を振り返り検証しながら活動していくことは業種によっては重要になってくることもあります。

しかし、本業に関わる人間関係を精査すれば、付き合わねばならない団体や関係者は実はそれほどは多くないはずです。

罪の意識の無い無邪気な時間ドロボーに根拠をもってNOと言える勇気を持つためにも、経営計画を策定しましょう。

転ばぬ先の杖=経営計画

経営計画によるP-D-C-Aを構築し、維持していくこと。これが王道です。

大切なので何度でも言います。

手前みそですが、弊社のコンサルティングは、個別にじっくり話し込むスタイルです。集団授業というよりも個別授業の学習塾、家庭教師に近い効率よりも実効性を重視したスタイルです。(もちろん、コンサルティングの局面によってはセミナー形式も行います。)

雑念を排除して「経営」に集中して向き合い、戦略と戦術をあぶり出す。経営を可視化していく作業は、一人よりも相手がいた方が効果的と考えます。

経営者の頭をすっきりさせていくこと。これもコンサルタントとしての役割です。

以下、弊社のコンサルティングのプロセスはシンプルです。

①徹底したSWOT分析
②事業性評価に基づく経営計画の策定
③優先順位を決め、問題解決のための課題毎に対応していく

といたって単純です。

言うなれば、思考の絡まった糸を解きほぐし、やるべきことを明確化していく仕事ということになります。

まとめ

・経営計画の効能は経営者の行動管理に繋げられる点です。

・いろいろな活動や団体への誘いは、経営計画に定めた方針に従いましょう。

・経営者の「時間」が中小企業にとって最大の資源なので大切に。

・経営計画に基づくP-D-C-A体制を作るために経営コンサルタントを活用するのも選択肢の一つです。

※暴論的な部分もありますが、私見です。ご参考になる部分あれば幸いです。

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中村徳秀

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