たまには溜まり場

近所のコンビニがまたも溜まり場と化していた。外国人のグループ、日本人の若者のグループがいくつか乱立しており、酒盛りに興じていた。この店のオーナーと思しき人物がしばしば外へ出ては彼らの様子を確認している。あらかた警察を呼んで、外国人のグループを放逐すべく対応しているところだろう。
僕はまあ、車のエンジン音がうるさい、あとは通行のじゃまだな、くらいにしか思っていないのだが、この地域では店長から店員まで徹底した排外主義を敷いており、外国人に対する当たりが非常に強い。もちろん、駐車場での酒盛りは禁止されているはずだが、若者のグループにはとくに関心がないとみえる。あくまで追い出したいのは外国人のグループなのだ。
たしかにマナーは悪い。彼らはゴミや食べ残しを平気で置いていくというし、それは通りすがったときにも確認できた。仄聞した限りでは、店外のコンセントから電気を泥棒する姿も目撃されたことがあるという。

三連休ということもあって、酒盛りが起こってしまうのは仕方のないことかもしれない。もちろん、こうした状況下にあって厳に慎むべき行為ではある。外国人も、日本の風習に馴染めず、居酒屋には入りづらくてこうした場所でプチ宴会を開いてしまうのだろう。問題のある行為だとは認めざるを得ないし、悪いのは彼らだ。店側としても店の雰囲気が悪くなるし、遠慮願いたいところだろう。ただ、この問題は簡単には片付けられないなと思う。日本が排他的であることそれ自体がこの問題を招来しているともいえる。

社会は、いや、日本人はあまりに自分の持つ差別心に無自覚だ。差別する人間は往々にしてそれを自覚せぬものだが、そうしたままでは国際社会からの非難は必至だし、いつまで経ってもはびこる種々の差別を自覚し、是正することなどできはしないだろう。これは外国人差別に限った話ではない。

生きるわよ