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スケールの大きさ

もっとスケールの大きい人間になりたい

そんな風に思ったことのある人はたくさんいると思う。

しかし、ここでいうスケールの大きさ、というのは一体何を指しているのだろう。

日常生活上の問題というのはスケール的には小さなものがほとんどだ。

住居問題、家計のバランス、家族の健康、子供たちの小学校生活、子供たちの進路先、日本語補習校関連、サッカー・水泳などスポーツクラブ、コロナ禍対策、仕事に関する問題、確定申告、将来の見通し etc.

どうしようかと頭を悩ませたり、取捨選択したり、計画・実行などが必要なテーマは細かくみていくとキリがないほど存在する。そして、それらの問題を解決しようとするだけで脳は疲労し1日が終わってしまう、こともある。

そのような日常生活を送る上で立ち上がってくる問題と四六時中向き合っていると、なかなかスケールの大きな事柄について想いを馳せるゆとりがなくなってしまう。

それは例えば、宇宙に関することだったり、自分自身の壮大な(どちらかと言えば控えめな)夢だったりするのではないか。あるいは、単に自分の人生を少し離れたところから俯瞰して眺めてみる、ということでもいいかもしれない。

だからたまに日常の細々とした懸案事項を思考の片隅に払いのけて、ぼーっと考え事をするような時間が私にとってはとても大切だ。

美味しいコーヒーを飲みながら。
好きな音楽を聴きながら。
前へ前へと走りながら。

日々の課題(憂鬱)も生きていく上では切り離せない大切な事柄なのだけれど、そればかりに気を取られていてはあまりワクワクできず他に刺激を求めてしまいがちだ。

人は無い物ねだりの生き物なので、自分に素直で忠実な人ほどそんな刺激を求めて突然、月を目指すようなことにもなりかねない。

それに月だと思ってがむしゃらに向かっていたら、月ではなかった、なんていうことだってあるかもしれない。

スケールの大きさとは微妙に話がずれてしまったような気もするが、「少年よ大志を抱け」という名言があるように、常々、子供たちにはスケールの大きな人間になって欲しいと思っている。

そのためにはまず自分がいい見本にならないと始まらないな、と思ったのだ。

月はどこにあるんだろう。一体どうやって行けばいいんだろう。

*タイトル画像はみんなのフォトギャラリーよりia19200102 さんのイラストをお借りしています





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