見出し画像

日本語学習強化シーズン

弊息子。とにかくふざけ倒すので日本語学習のサポートが大変である。残り少ない今月の目標に「日本語学習サポート強化」を入れたので、早速実行に移してみた。小6だが中2の娘同様、漢字がさっぱりである。なんならカタカナも読むのが怪しくなりつつある。毎日少しずつでもテコ入れしないと取り返しがつかなくなるレベル。

息子の場合は不幸なことにコロナ禍の3年間がちょうど小3から小5に重なってしまった。要するに週に1度の日本語補習校の通学もままならず、効果的な学習サポートをする余裕もなく、空白の3年となってしまったわけだ。どう頑張っても現地校の勉強と補習校の勉強を自宅でサポートするキャパなんてなかったのだ。後悔しても仕方がないので、ここから巻き返すぞ!と実はこれまでに既に少なくとも10回以上は心に誓ったかと思う。

しかしながら弊息子。とにかくやりたくないことはとことんやらないし、集中力もない。本を読む習慣もなければ、作文を喜んで書くタイプでもない。学校で何をやってきたのだろう、と配布プリントを見たら小学校2年生用の漢字クイズのようなものが出てきた。バラバラになった漢字の部分を組み合わせてひとつの文字にする、というものだ。脳トレのゲームでも確かこういうのあったなぁ。ひとつの漢字だけでは使えるようにならないので、少しアレンジしたものを練習帳に書いてもらうことに。

合→合う
晴→晴れ
公→公園
新→新しい、新聞
などなど

書いて写すという視写だけれど、書き慣れていないと間違うのだ。今日のお題はメッセージによく使う文にした。もちろんふりがなも振っておく。

・今から帰る。帰宅。
・地下鉄に乗る。
・友達がいるから学校は楽しい。音楽。

息子のメッセージに漢字が使われることはめったにない。今日もサッカーの練習が終わった後に送ってきたメッセージはこんな感じだった。「おわった」「いまUバーンくるのまってる」

二つ目については「今、地下鉄が来るのを待ってる」と返信をした。地下鉄「ちかてつ」とふりがなもつける。毎回、こんな風に添削はするんだけれど、なかなか自分で同じように打ち込むことができない。それでも諦めずにできるだけ自然な日本語に直して打ち返すのである。

会話ではほぼ不自由がないが、読み書きとなるとグッとハードルが上がる。やはりここはドイツだし、日常的に日本語で会話はするが読み書きは日本語補習校の宿題に限られるからだ。その補習校の宿題ですらまともにできないことがほとんど、というのが我が家の状況である。3年間のブランクが大きいが、もちろん日本語補習校に通えなかった間もきちんと家庭学習を続けられた家庭もいるだろう。私にはたまたまその余裕が全くといっていいほどなかっただけである。

育児というのは一筋縄にはいかないものだし、日本人の親を持っているからといって自然に日本語ができるようになるわけでもない。逆にバイリンガル環境にいる子どもは現地語の習得に遅れが出ることも割と普通に起こる。個人個人の性格や素質にも大きく左右されるし、自我が芽生えてくればとにかく本人にやる気がないとどうにもならない。

音読を2ページするだけでもふざけ倒してまともにできないので、また匙をなげてしまいそうだが、ふざけようがなにをしようがとにかく習慣づけができるまでは続けてみよう、と何度目かの決心をするわけです。

おつかれーっ!

サポートは今後の取材費や本の制作費などに当てさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします!