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フィジオの先生が実はおしゃべりだった

フィジオの先生が、今日はなぜか普段よりよくしゃべっていた。

もしかするとマスクのせいかもしれない。最近、マスクをせずに施術を受けるようになったからだ。本来はもっとおしゃべりな人なのかも。

「もうすぐ帰国だって言ってたけど、いつだったっけ?どこに帰るの?色々聞いてるのは興味深いからさ。ところで、この間友達の秋田犬がかわいくてさー」

ちょっと先生、いくらなんでも突然キャラが変わりすぎでは!?どうした、夏だからかな??

その可愛いという秋田犬の写真をスマホの画面をスクロールして探し、わざわざ見せてくれたのだから、大したものだと思う。冬の間、マスクをしているときはお互い世間話もせずに静かに目を閉じながら施術を受けていたのに。Akitakenだもんな。

それはともかく。その流れから、今度はフライトの話になった。

「え、2月中旬に1000ユーロで買えたチケットが、今買うとひとり4000ユーロなの?ぼくの場合は子どもふたりにぼくの彼で4人だから、合わせて16000ユーロってことだよね。そんなのまるで70年代じゃないか!」と驚愕した様子。こんなフライト料金、誰だってびっくりする。

もうどのくらいベルリンに住んでいるの、と聞かれたのでバカ正直に答えると、ずっとベルリンだったの?と聞くので、「半年くらいはモスクワでした」と答えた。

すると、先生はこう言ったのだ。「モスクワは僕も行ったことあるんだけど、正直ニューヨークより感動したんだよね。街のスケールが段違いに大きいから」と。それじゃぁ、全く私の受けた印象と同じではないか。なんだか不思議なものである。話していてなんとなくだけれど、先生は東ドイツ出身なのかもしれないな、と思った。

そんなわけで、30分足らずの施術は話をしているうちに、あっという間に終わってしまった。今日からまた教えてもらったストレッチを気をつけながらやっていこうと思う。ストレッチもやりすぎると痛みが増すので要注意なのである。何事も程々にするのが一番いい。


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