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事前問診と書類の山

昨日は散々だった循環器内科医。別の診療所にまた今週末に行く必要が出たが予約が取れたので良しとしよう。さて、今日は朝から産婦人科医の事前問診だった。できる家庭医のおかげで今月・来月の中旬までベルリン市内のあちこちで診察やら検査ばかり受けることになっているのだ。

昨日のことがあるので、出発前に保険カードや必要書類を再確認の上、トラムを2本乗り継いで到着。早めに着いてしまったが大量の書類に目を通す必要があったので逆によかったくらい。

その書類というのがこれまた曲者で、量にしてA4で20ページもあった。それでも最近はデジタル化されているので、タブレット上で記入したり署名をしたりすることができるように工夫されている。日本語で前もって調べておいたのでゴシック体のところを中心に斜め読みし、必要事項を書き入れていく。病歴や服用中の薬なども細かく聞かれることが多いので、ドイツで初めて病院に行く場合はあらかじめメモにしておくとかなりストレスが軽減されるはずだ。

とにかく事前に担当医からプロセスやリスクに関する詳しい説明があり、それに同意するか否か、というのが大筋の内容になっている。麻酔をする場合は別途、リスクの説明などがあり、それに対して同意するか否か、という確認作業も必要になる。日本で手術をしたことはないがおそらく似たような手順を踏むのではないかと思う。ただ、ここまで書類が多いのかどうか。

事前問診は予め準備をしていた質問を担当医にいくつかし、書類の内容の中から特に重要な点について医師の方から口頭で再度説明をしてもらい終了となった。問診には2時間くらい掛かる、と聞いていたが1時間ほどで終わったのでホッとした。ただ、麻酔医とは話ができなかったので後日、電話で話をするために別途電話予約を入れる必要があった。こんなふうに電話でのやり取りも発生するので油断ならない。ただ、こちらも基本的にはお決まりの内容で説明からの了承、という流れのはずだ。

とまぁ、ドイツで病院などにお世話になる場合には割と細かなやり取りが発生することになる。モスクワの医療クリニックでも感じたことだが、ドイツの医療施設で通訳を置いているところは皆無だし、医師も多言語対応できる人はいるものの、なかなか意志の疎通という点でハードルが高くなる分野だと思う。特に病院にやって来るような人はそもそも健康ではないのだから、外国語で問診やら治療を受ける精神的負担を考えると大変である。

担当医はとても親切な人でかなり詳細まで説明してくれたので非常に印象がよかった。昨日は医師とは話もできずにスゴスゴと帰ってきたのだから、今朝はその分全てにおいてスムーズだった。そんな日もないとやっていられない。

気分転換に午後、ジムで30分走ったら気分転換どころか異世界転生しそうなくらいぐったり疲れてしまった。頭を使ったら疲れますよね…


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