連邦雇用局(BA)で職業相談を受ける
今日は悪天候の中、自宅から30分ほど離れた連邦雇用局(BA)へ向かった。例の如く早めに着いたので、担当者の部屋をノックしてみたが誰もいない様子。仕方がないので待合室で待つことに。5分も経たないうちに担当者が通りかかり一緒に職員用のトイレを使わせてもらってから部屋へ。
思ったより若いトルコ系の担当者である。少し話しただけで優秀な人に当たったことがわかる。こちらの希望を聞き出し、それに対して何ができるか、何が必要か、といったことをホワイトボードにまとめながら話してくれた。どちらかといえばコーチングのような感じである。
自分だけで仕事を探していると、次のような手順を踏みやすい。
1 求人情報に当たって希望の仕事を探す
2 先方が求める条件は何かを求人広告で確認する
3-1 ダメ元でとりあえず応募する
3-2 足りない資格を得るためのコースをどこで受けられるのかを調べる
担当者曰く、それも間違ってはいないけれど、と提案してくれた手順は以下の通りだった。
1 求人情報に当たって希望の仕事を探す
2 応募するかしないかは別としてまずは問い合わせる
3 すぐに戦力になるかどうかを確認し、ならない場合は何が必要かを尋ねる
4-1 応募
4-2 実習やボランティアの可能性を探る(コネクション作り)
4-3 資格のための再教育についてのリサーチ
2の発想はなかったので実践してみようと思う。確かに求人情報に「質問のある方は担当者まで」という記述のあるものがいくつかあった。
再教育の費用を得るためにはやはり今のフリーランスのステータスを捨てて失業者として登録する必要があるとのこと。これは1から3をある程度やってから決めればよさそうだ。
フリーの案件が入ってこればそれもやりつつ、やりたいことの方向性をもう少し絞って実際に求人情報に当たる、というのが当分の課題になるのかな。それと同時に取得したい資格についてのリサーチも続行するという感じで。
担当者に「次の予約も取りましょうか?どうします?」と聞かれたので、担当者の休暇明けの5月初旬に一度会っておくことにした。その方が目標設定できるのでモチベーションになりそうだからだ。
担当者にこれまでの職歴を尋ねてみたところ、亡命者のサポート業務、ある組織のチームリーダー、連邦議会での業務などを経て、現職の雇用局で13年という返答だった。現在の仕事は直接的に人の背中を押すことができるので、一番やりがいがあるのだそうだ。
利用者については愚痴ばかり言っている人もいるが、うまく行く人は大抵ポジティブ思考で他人任せにせず自主的に行動できる人、とのこと。次に会う時は利用者数の上下や利用者の属性などについて聞いてみようかと思っている。
「自分の今の状況を変えたい、というあなたより年上の人もたくさん来られます。だから自分でハードルを設けることだけはしないでほしい」
これが今日一番刺さった助言だったかもしれない。この歳になってくると自分で自分に制限をかけてしまいがちだから。そしてこういうところがベルリンに住む良さなのかもしれない。
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