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雨上がりのハイキング〜ハルツ山地〜

夜に降った雨が上がり、かなり涼しくなった朝。

起きて窓の外を見ると、周りが森に囲まれているせいか視界も広い。街中に住んでいると向かい側のアパートが目に飛び込んでくるが、向こうの方まで見渡せる景色が窓の外に広がっているだけで開放感がある。

今回の滞在先のZorgeという場所は、本当に自然しかないところ。カフェやレストランもないので、少し不便だが本当に静かなところだ。

今もこうしてnoteを書いていると、窓の外から鳥の声や遠くを走る車の音が聞こえてくる。

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曇り空だが、雨は降らないようだったので近くの短いトレッキングコースを歩いてみることにした。"Dicke Tannen"「太っちょのもみの木」という、行って帰ってくるのに1時間半くらいの気軽なコースだ。滞在先から5キロくらいだろうか。

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雨上がりの道には大きななめくじや、カタツムリがごろごろしていて、踏まないように歩くのが難しいくらいだった。

湿気もかなり高く、歩いているとじわっと汗ばんでくるほど。いつもカラカラに乾いたベルリンの公園とは大違いである。しっとりとした空気と森。どこか日本の気候に近いものを感じる。そんな森の中には虫がたくさんいて、娘と息子は大騒ぎをしていた。なめくじは触れるのに、刺されると痛い虫が飛んでくると途端にワーワーと大変なことになる。

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昼過ぎまで歩き、いい感じにお腹が空いたので車で15分ほど離れた場所にあるレストランでドイツ料理を食べた。鄙びた観光地にあるレストランも大変なのだろうと思う。ハルツ山地を代表する有名な街ならそれほど心配もいらないが、あまり名も無い小さな場所にあるレストランが開いていてくれて本当に助かった。

ママ、でもここあんまりお客さん来ないやんな。

息子も少し心配そうにこんなことを言っていた。そんな目立たない場所にあるレストランだが、出された食事はとても美味しく、店内には私たち以外に食事をしている人もおらずコロナ下であることを忘れてしまいそうになる。そう、また人がほとんどいないところに来ているからだ。

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明日は残念ながら終日雨の予報なので、これまた車で30分ほど離れた場所にある鍾乳洞に行ってみることにした。

雨のハルツ山地もなかなか悪くなさそうだ。

天気が回復すれば、次は長めのトラッキングコースにチャレンジしてみたい。子供たちは虫に懲りたのか「もう山は歩きたくないで」なんて言っていたんだけれど。

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