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短縮授業とSNS

今日からベルリンの小学校では高学年についても短縮授業が再開した。これでようやく長かった家庭学習やオンライン授業の嵐からも少しは解放されることになる。

とはいえ、基本的に短縮授業なので本当は家でのフォローアップが引き続き必要なのだ。が、しかし。学校に行くだけで子供たちは何となく満足してしまい、その後のフォローアップなどなんのその。

「えー、もう学校でやったのに!」

とブイブイ文句ばかり言ってくる。気持ちは分かるんだけど1日3時間では授業時間数は全く足りていないのだよ、きみたち。

ところが、今日は様子が違った。先日までの3連休があまりにも暇だったからなのかどうかは分からないが、久しぶりに学校へ行って帰ってきたら息子は機嫌がすこぶる良かったのである。

こちらが何も言わなくても昼食前にやりかけの課題を最後まで終え、昼食後に日本語補修校の宿題も少しではあるが文句一つ言わずやっていたのだ。

今週からいよいよサッカーのトレーニングも再開するので、退屈で不機嫌な時間がさらに減るんじゃないだろうか。やはり低学年男子は外で体を動かした方が精神的にも安定するようだ。間違いない。12歳以下、と限定してスポーツクラブが再開するのにはやはり意味があるのだろう。

そんなわけで、今日は珍しくたまたま何となく聞いていたClubhouseに乱入してきた。

乱入してきたということは、話したいのだろうと思い挙手して参加。すると、普段はミュートボタンばかり触るくせに、今日は機嫌もいいことも手伝って初めてトークにも参加しだしたのである。

子供って不思議。大人ばかりのルームに9歳の子供が突然入ってこれば、心優しいみなさんは気を遣って話を振ってくれる。面白いことに息子はどんな人がルームにいるのかあらかじめプロフィールを自分から見に行って確認していた。用意周到である。

「ママ、この人のドイツ語はドイツ人やな。アイコン見てたら日本人みたいやけど。日本語で書いてあるし日本語話せんのかな。」

とか、

「この人のドイツ語じょうずやな。」

とか、感想をどんどん述べてくる。みんながドイツ語で話しているのを聞いている横でガンガン日本語で話しかけてくるので訳がわからない。

カオスすぎる。

そのくせ、BGMの音楽はいつの間にかボリュームを下げているのだから気が利いているのか自己中なのかよくわからない。

9歳でSNSにあまり関心は持って欲しくはないのだが、こういうものがあるよ、こういう風に使えると面白いよ、くらいのことは教えてあげてもいいかな、とは思っている。自分でスマホを持つようになるまでまだ時間があるので、それまでにSNSの良い面と悪い面を伝えておければいいかな。

使い方ひとつでプラスにもマイナスにもなるのがSNSだと思う。ツールとしてうまく使いこなせるようにはなって欲しい。

娘の方はと言えば、午前中の3時間授業を受けたっきり、直接友人の家にお邪魔して帰ってこない。ま、いつものことなんですけどね。


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