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公園のハスの花と初夏のベルリン

あー、なんだか今日も落ち着かない。

昨日はあれよあれよという間に、第一回目のワクチン接種を終えてきた。今朝は朝一で定期的に受けることにしている抗原テストも受けた。

ツイッター上でもワクチン接種に関する情報が飛び交っている。

去年の3月に始まったコロナのパンデミックから、二回に分けて行われたロックダウン。ここまで本当に長かった。でも、同時に1年はあっという間に過ぎ去ってしまった。とにかく色々なことがあったし、楽しいことばかりではなく辛いこともかなり多かった。

病気にもならずここまで来れたことに感謝するより他はない。今はそんな心持ちでいる。

今朝、抗原テストを終え、公園の池の辺りを歩いていたら、ハッと月日の流れを感じさせられる瞬間があった。池にいつの間にか、またハスの花が咲いていたからだ。

もう6月初頭なんだな

そんな風に思った途端、なんだか少し悲しくなってしまった。何があっても時間は着実に前へ前へと進んでいくし、周りの景色も自分も少しづつ変わっていく。同じ状態で留まるモノなど何もない。

諸行無常とはまさにこのことだ

そんなことを思いながら、相変わらずゴミや空き瓶の投げ込まれた公園のため池と、そんな環境でも花を咲かせているハスの花を眺めながら月日の流れを思った。雨足も弱まり、まだ人気の少ない朝の公園で。

このコロナ禍で、以前より頻繁に会うようになった人もいれば、全く会わなくなってしまった人もいる。制限接触でそれまでの流れが変わってしまったのだ。

音沙汰も全くなくなってしまった人など、もはやどこで何をしているのか皆目見当も付かない。人の縁とは不思議なものだ。

今日から半年以上も続いたロックダウンがさらに緩和される。ベルリンではカフェやレストランのテラス席で飲食するのに陰性証明が不要になった。屋外プールについても同様のようだ。買い物にも自由に行けるようになる。

映画館やシアター、コンサートホールなどの文化施設も陰性証明と紐付きでまた再開される運びとなった。

こうして数値が落ち着いている間は、規制緩和が進むのだろう。一気に緩和するのことに不安がないかといえば嘘になるが、この夏をまずは満喫したい。





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