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無事に1週間が終了!

今日で4日目。そして週末は休み。ということで最初の1週間が無事に終了したことになる。中1日を挟むとまた5時に起きるのが大変だった。というより早く就寝するのに苦労することになった。シフト制は就寝のリズムが崩れるのが一番苦労するところだと思う。

初めはシリア人の難民が多かったため、そのときに雇用されたであろう同僚がたくさんいる。今朝のリーダーもアラビア語使いの男性だった。初めはほぼアラビア語が飛び交っていたのだが、途中からロシア語話者が増えてアラビア語とロシア語が飛び交うことになった。

今日のパートナーはロシア語話者の女性である。私より年配だと思われる彼女のドイツ語もそれほど流暢ではない。しばらくするとロシア語での会話になっていたが4日目にしてすでに初日よりスラスラと言葉が出てくることに自分でも驚いた。過去の記憶の蓋が開きつつあるのかもしれない。

隣のテントの水道管が壊れているのをあとでリーダーに伝えるように言ってね。

と彼女はロシア語で言ったのだがその際にТруба(管、パイプ)とТрава(草)がごっちゃになってしまった。メモをしていると、彼女がそれを覗き込んだ。

ロシア語を勉強しているのね?

それと同時にもうひとりのロシア語話者の男性がふたりの女性に対応していた。どうやら車椅子の母親をポストまで連れて行ってほしい、というような話だった。

ポストの場所がわかっているから連れて行こうか?

と同僚に尋ねると、それを聞いた女性が私の方を見て「でも、母親はあまり記憶力がよくないし、ロシア語でやりとりできないと難しいと思う」と返してきた。ただ、同僚が場所を把握しておらず、私に行って欲しそうな様子だったので「ポストの場所もわかっているし、簡単なやり取りであればあなたの母親とできると思いますよ」と言って納得してもらった。そのくらいはさすがにできる。高齢の女性が座る車椅子を押したことがなかったのだが片道10分以内の距離なので何とか事なきを得た。朝イチの一仕事だったわけだ。

今日のリーダーは綺麗好きのアラビア語話者。メモメモ。声が大きく、冗談ばかり言っているかと思えば、あちこちを拭きまくっていたのが面白かったのだ。

その他にも思い切り遅刻してきた若い女性やその子が1週間先の計算に指を使っていたことが印象的だった。足す7の計算が暗算でできないとは。最初は何をやっているのか理解できずにいたのだが、衣服のバウチャーが1週間有効なので、いつまで有効なのかゲストに伝えるために指を折って数えていたのである。えぇっ!?

そんなわけで4日勤務の1週間は無事に終えることができた。かなりクレイジーな職場だがユニークな人が多いので当分は人間観察で退屈することはなさそうだ。

Палец о палец не может ударить.
指一本動かさない、まったく何もしない

などロシア語のフレーズをいくつか教えてもらった。この調子だと1ヶ月でかなり語彙が増えそうだ。


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