マトリックス レザレクションズ
体調もほぼ元通り。小雨の降る中、歩いて近所の映画館までキアヌを拝みにいってきた。マトリックスの新作「マトリックス レザレクションズ」。
クリスマス休暇と大晦日の間というタイミングで、上映時間は午後1時半すぎ。予想通り、広い映画館はガラガラに空いていてほぼ貸切状態。近くに座っている人もいないので、安心して映画に集中できる。
この時期のベルリンは街がどこか閑散としていて、初めてベルリンに来た頃の空気感に似たところがあるのが好きだ。
映画のできにはそれほど期待していなかったので、ここでは特に触れないが第一作目から扱われているテーマが好きな映画だった。こことこことは違う別の世界。しかも、ここである「現実」の世界が実は「虚構」というかプログラミングされた世界だという設定。
初めて観た時は冒頭のグリーンの文字が流れ落ちる画面にゾクゾクしたものだ。
世界の狭間にいるグラグラした感覚が割といつも身近にある方なので、こういう類の映画は割と危険だと思う。あの、飛べるかどうか自分を信じてやってみるか、というシーンに心当たりのある人もいるはずだ。
子どもの頃は真剣に別の世界に行けるはず、と洋服ダンスの奥の壁を触っていたタイプ。世界の危うさというか、脆さみたいなものが不思議で仕方なかった。それは今でもあまり変わらない。所詮、自分の頭の中で作られたできことなのだから。
ただ、マトリックスという映画は一見、小難しいテーマを扱っているように見えて、実は基本的にどこまで行っても「究極の愛」がテーマだと思っているので、今回もそういう意味では期待を裏切られなかった気がする。
何はともあれキアヌは神。今年のうちに、神の復活をこの目で見届けることができてよかった。終わりよければ全てよし、というではないか。
トリニティが我に返るシーンが一番印象に残ったんだけれど。
Photo by Compare Fibre on Unsplash
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