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2ヶ月ぶりにやっと1キロ走れたという話

3月末からここまでが本当に長かった。息子が小学校でコロナに感染したことが分かった瞬間いさぎよく諦めた。家庭内隔離なんて、到底不可能だと思ったからだ。

案の定、息子の次に陽性になったのは私だった。家で看病しているのだから防ぎようがない。あいにく仕事がちょうど一段落したタイミングだったこと、息子がほぼ回復してからダウンしたというのが不幸中の幸いだった。

陽性反応が陰性になったのは10日後くらい経ってからだ。陽性になったときもなんとなくわかったが、陰性になったときも「そろそろ終わりかな」という感覚があった。

ところが、その後がよくなかった。咳がいつまで経っても止まらない。特に夕方から夜間にかけてひどい咳が出る。就寝時にも咳で何度か目が覚めてしまう。そして、普通の風邪と違うのは気管に妙な圧迫を感じたことと、肺のあたりに痛みが起きることだろうか。

イースター休暇にはベルリン市内の汚れた空気を避けるため、バルト海沿岸の街でゆっくりと過ごした。それで、ずいぶんと咳は小康状態になった。ただ、一度試しに海岸沿いを走ったら、走った後に目眩というか吐き気のようなものに襲われた。こんなことはこれまで経験したことがなかったので、軽くショックを受けた。

それからさらに1ヶ月ほどが経ったが、今朝なんとなく「もう一度試しに走ってみようかな」という考えが頭をよぎった。咳がなくなったわけではないが、以前のような気管周辺の圧迫感がかなり減ったような気がしたからだ。ただ、前述の経験があるので、実際に走りに行くまでかなり躊躇してしまった。自分の体力に自信がなくなるというのはこういうことか。思ったように体が動かせないというのは不便なことだ。

具合が悪くなれば歩いてもいいし、そのまますぐに戻ればいいか。ちょっと不安な気持ちのまま、ゆっくりと走ってみる。今朝のベルリンは雨上がりで曇りがち。下が濡れているので公園にも人がまばらだった。湿った空気の中、なんとか公園を2周することができた。そして、そのままストレッチと筋トレを。やはり外で少し走ってから、ストレッチや筋トレをする方が断然気持ちがいい。

まずは週に2回くらいのペースで少しずつ戻せればいいかな。心配していた目眩もなく、無事に走ることができて嬉しく思う。





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