見出し画像

バタバタしていた2週間

ここのところ、家にいると魂が抜けてモニターの前でポカーンとしてしまいがちだったので、予定をぎっしり詰めることにした。

ただ、1日にふたつ別の予定が入っている日が続いたりして、今日は別の意味でポカーンとすることになってしまった。MPもHPもかぎりなく低い。

昨日はコロナ禍で2年ほど全くできていなかった、小学校での行事が行われた。ウクライナ支援のためのバザーである。久しぶりに学校の校庭でワイワイガヤガヤと騒ぐ子どもたちを見たり、先生と挨拶したり。保護者とも久しぶりに言葉を交わすことができた。

バザーは無事に終了し、考えた末に足を運ぶことにしたコンツェルトハウス。ポーランドの若手指揮者クシシュトフ・ウルバンスキによるショスタコーヴィチの交響曲5番を聴くためだ。19時からと少し早めの開演時間なので、早めに夕飯を食べて急いで会場に向かう。

こちらも自分にとっては久しぶりのフルオーケストラでの演奏になる。ポディウム席だったので、オケの背後から指揮者の様子をじっくりと観察することができた。ショスタコーヴィチの5番を暗記しているのだろう、譜面立てが見えなかった。非常に正確でわかりやすい指揮。演奏もゲルギーエフのようなクレイジーさはなく、ピシッとまとまったどこか清々しいものであった。今後、ウルバンスキは指揮者として推していく所存である。

・・・

そして、土曜日の今日は朝から長女の日本語補習校の卒業式がオンラインで執り行われた。小学校の6年間のうち、最後の2年間がコロナ禍でオンライン授業になったことは残念ではあったが、よく継続できたと思う。来月からは対面授業になるが、その分時間も遅くなる上、授業時間も3時間と長くなる。久しぶりに会える友達と楽しんで日本語の学習が続けられるといいんだけれど。

午後からは、ボランティアに向かおうと思っていたが、息子のクラスメートが遊びに来ることになったのでやめておくことにした。最近まで家族でチリにいたクラスメートは、毎週土曜日にスペイン語の授業を受けているのだそうだ。父親はベルリン出身でポーランド語やスペイン語などを流暢に話す。母親はポーランド人だが、同じくスペイン語やドイツ語も話せる。

お父さんがクラスメートを連れてきたので、タイミングよく沸いたばかりのコーヒーを飲みつつしばし近況報告などをした。「最近、どうも家で考え事をしがちだから予定を入れ過ぎちゃって…」というようなことを言ったら、「そうだよね。みんなそうだと思うよ。どうしても今回の戦争についてあれこれ考えてしまう。」と言っていたのを聞いて少し気分が楽になった。

本当におかしな世の中になってしまったけれど、知人や友人たちとこうして色々と話したり、美しいものを見たり聴いたりしながら前に進んでいくしかない。そんなことをコーヒーを飲みながら考えていた。


*タイトル写真はベルリンのコンツェルトハウスの外観です


サポートは今後の取材費や本の制作費などに当てさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします!