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遅れてやってきた誕生日プレゼント

1月の誕生日に自転車をもらうはずだった息子。

そうだ、よく考えたらそうだったんだ。

ロックダウンで自転車屋さんにずっと行けずにいた。

かれこれ4ヶ月も待たされたことになる。

その間、ずっとキックバイクで通学したりサッカーの練習に通っていたのだ。年季の入ったキックバイクもよく見ると、持ち手とメインの軸がずれていて斜めにしながら乗っていたようなのでますます気の毒になる。

今朝、自転車屋に行く前にまた段取りをしてあれこれ考えだす息子。

だって、ママすぐに見つからなかったらまた別の店に行かなあかんねんで。そしたら13時半とかになってご飯食べられへんし。

考えてないでとにかく行ってみたら?

相方があらかじめ息子の気に入りそうなカラーの自転車の在庫まで確認して向かうのである。そんなに心配しなくてもいいのではないか。

二度手間になるのが嫌なのだろう。買い物に時間を掛けたくない、という気持ちはよくわかる。

自転車の店まで30分も掛かるねんで。それでまた別の店に行かなあかんかったら…

延々と続く面倒臭いパターンの分析。

ま、見つかると思うし行ってみたら?

息子はこんな風にあらかじめ色々とシュミレーションして動く傾向が強いのだ。

さて、家に残った娘の昼ごはんを買い出しに行こうと靴を履いていたら、グリーンの自転車に乗った息子の写真が届いた。

ほらね、やっぱり気に入っているじゃないか。

ひとまず安心。新しい自転車で少しはロックダウンで退屈な通学やサッカーの練習に行くモチベーションが上がるかもしれない。

小学校も3時間しかなく勉強だけ。給食も体育の授業もなく、放課後に自由にクラスメートとも遊べない。サッカーの練習も試合形式での練習ができずトレーニング中心のメニューになっているのだ。

だってつまんない。

そんなことをよく呟くようになった息子にとって、新しい自転車が少しは退屈な日常のスパイスになってはくれまいか。そんなことを思った。

ママー、ちょっと自転車に乗ってくるな!

そう言って相方と近所の公園に出かけていった。頼むぞ、グリーンの自転車くん!!その調子で頑張ってくれたまえ。

さて、今からパスタでも茹でますか。

そうでもしないと、また帰ってきてゴハンゴハンゴハン!と連発されるのが目に見えているからなぁ。

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