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縁を運んでくれるもの

たまに「ソロ活」のような文字が目に飛び込んでくるが、ソロ活も何も、やりたいことがあったら、映画でもライブでもなんでもさっさとチケットを購入して基本ひとりで行くことが多い。

やりたいことや好きなことにそれほど二の足を踏むタイプではないし、スケジュールを調整している間にチケットがなくなる場合もあるからだ。人を誘うときは時間的に余裕のありそうな公演だとか、この人と一緒に行ったほうが楽しいだろうな、と思ったときである。ただ、いい年になってくるとみんなそれぞれ忙しいものだし、なかなかタイミングが合わない、という場合がほとんどである。特にママ友でそこまでフットワークの軽い人というのはなかなか見つからない。

それでもやはり、旅をするならこの人、このアーティストのライブに行くならあの人。好きなものや興味が一致する友人というものは貴重だと思う。

夏の一時帰国中になんとか予定を調整して臨んだ東京でのBTライブ。チケット購入などを代行してくれた横浜の友人には感謝しかない。その彼女の知り合いが熱烈なファンだったらしく、先日行われたイベント参加者にしか入手できないグッズを譲ってくれるらしい、という連絡をもらった。

どうやら一時帰国中に単独で東京までライブ遠征をした心意気を買ってくれたらしいのだ。そんなこともあるのか、と正直びっくりした。これはBTが好きだという気持ちで繋がった縁である。

先日のSuedeのライブ単独遠征@ポーツマスでは、会場の中で周りにいた観客とワイワイ会話をして1時間くらいの待ち時間をやり過ごした。後日、SNSで偶然、そのときに話をした人に見つけられたのでフォローすると、彼女がポートレートを中心に活動している写真家だということがわかった。彼女ともまたUKのどこかの会場で落ちあう日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。

昨日は友人の企画してくれた忘年会に参加したが、半分くらいは初めて会う人たちだった。ベルリンで和食レストランを経営している友人の知人のお店で美味しい食事を一緒に食べながら話をしていると、初めて会ったような気が全くしなかった。こんな風に美味しい食事を囲んで生まれる縁もある。

お酒は飲めないので飲まないが、梅ソーダを飲みながらおでんをパクパク食べつつ、ワイワイ楽しそうに喋っているみんなを眺めていると、縁というものは不思議なものだなぁ、と改めてしみじみ感じたわけである。

今年は自分の好きな音楽や美味しいご飯が縁を運んできてくれた年だったように思う。来年もそんなご縁を大切にしたいものだ。




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