マガジンのカバー画像

映画や本・音楽について

68
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

本棚に並ぶランダムな本たち

今日は朝から息子のサッカー試合に付き合ったくらいしかイベントもなく、後は家でダラダラしていただけなので、特に何も書くことがない。さて、どうしようかな、とデスクの左側にある本棚にちらっと目を走らせた。並んでいる本を4冊引っ張り出してみる。 まだ日本にいたので、高校生か大学生の頃だったように思う。何か考えごとをしていて、答えが見つからない時に本棚の本を手にとって、好きなページをパッと開きそこに書いてある文字を追ってみたことがある。 そこに書かれたことが何かのヒントになるのでは

穏やかな生活と作品

「今のおまえの穏やかな生活からは、あまりたいした作品は生まれない気がする。」 ある小説を読んでいて、こんな一文に出くわした。はじめはちょっとギクっとして、すぐに思った。余計なお世話、だと。 波乱万丈な人生に身を委ねたい、という気持ちがないわけではない。だが、それには過大な犠牲も伴う。「波乱万丈」なんてそんなにたやすく手に入るかといえばそうではない。 なんでも言うは易く行うは難し、なのだ。 さらに悪いことに、このセリフを言ったのがいわゆる目上の実力者というか、年上の男性

「ノマドランド」を観た感想のようなもの

先日、久しぶりに映画館に足を運んだ。最後に映画館で映画を観たのが一体いつだったのか。もしかすると、2020年の2月だったような。 もしそうだとすれば約1年半振りに、映画館で観た映画がタイトルの「ノマドランド」である。 トレーラーを観て、「もしかするとアメリカの広大な大地をスクリーンで観ることでいくらか気が晴れるかもしれない、やっぱりオン・ザ・ロードは最高だ。」なんていう甘い期待を抱いてしまったのだろう。 「自由の国、アメリカ」 日本にいた頃はまだそんなふうに考えていた

久しぶりに本屋さんで本を買ってみた

日本だとかなり頻繁に書店や古本屋に出かけていた方だが、ドイツではそれほど定期的に書店へ行かなくなってしまった。走るのと同じで、読書も自分の気持ちのいいペースで読める言語でないと、読んでいてもあまり楽しくないからだろう。 それに本棚に眠っている本もまだまだたくさんあるのだ。 今日は娘とその友人を連れてベルリンで一番好きな大型書店のDussmannへ出かけた。もうすぐギムナジウムへ進級する娘の教材を数冊と彼女の読みたい本を注文していたからだ。せっかく久しぶりに本屋に来たので、