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本の紹介⑧『遅いインターネット』/宇野常寛

宇野常寛という人も、本の内容も知らずにタイトルだけで購入しました。

遅いインターネット

タイトルからイメージしていた内容と全く異なる内容でした。

インターネットは平成の最大の希望であり、そして最大の失敗だった。
平成という「失われた30年」を越えるためにインターネットの問題を正面から捉え直す他ない。
インターネットによって失った未来をインターネットによって取り戻す。
いま必要なのはもっと「遅い」インターネットだ。

SNSなどインターネット上で情報が速く飛び交い、入った情報について考えることもなく、すぐに飲み込んで反応することが日常になっています。

そうではなく、得た情報を咀嚼してゆっくり考えることが「遅く」インターネットにアクセスすることになります。

この「遅い」インターネットの必要性をオリンピック、政治、ポケモンGOなどの観点から書かれています。

感想

序盤は読んでいて理解できない部分が多かったですが、読んでいく毎にストーリーのように話がつながって納得することができる内容でした。

インターネットの付き合い方をゆっくり考える必要があると感じたと同時にもう1つ思ったことがありました。「失われた30年」とありましたが、私は今年で30歳になり、その30年だけを生きてきたこともあり、1からしっかり自分を振り返り、考えてみる必要があると感じさせられました。

インターネット上に関わらず、ゆっくり考えることなく周りに流された結果で失敗や辛い思いをしたこともありました。ゆっくり考えていれば、このような結果にならなかったのかも、と反省することもあります。

フェイクニュースに溢れるインターネット

物心ついた頃からインターネットがあり、身近ではないが時々触れる機会がありました。インターネットが便利であるという気持ちは歳を取ると同時に大きくなっていきましたが、大きくなり過ぎて誰もが見るところにフェイクニュースが溢れているなーと私でも感じるようになってきています。

SNSで大きく混乱している今、このタイミングでより刺さることが多かったです。今回フェイクニュースに惑わされた方には是非読んでいただきたい本です!

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