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EPAと第4級アンモニウム塩と新型コロナウイルス

もう新型コロナウイルスの記事について書くのをやめようと思ったのですが、ほとんどの地域が宣言解除されたことと、これから現れるかもしれないウイルスなどの予防や対策も込めて書こうと思います。

EPA登録製品

5/14時点で経済産業省が新型コロナウイルスに有効としているのは「加熱」「アルコール消毒液」「次亜塩素酸ナトリウム(ハイターとか)」の3点です。最近では「次亜塩素酸水」を使用している店舗も増えてきましたが、経済産業省は「有効である可能性がある」との発表しかしていません。

しかし、アメリカのEPA(米国環境保護庁)は日本でOKとされている3つの他にも新型コロナウイルスに有効とされているものが複数あります。EPAとは日本でいう環境省にあたる機関です。そこが以下のように発表しています。要約すると「EPAが認めた新型コロナウイルスに有効な消毒剤(洗剤)を紹介するよ」と書かれています。

米国環境保護庁(EPA)は、COVID-19を引き起こす新規コロナウイルスであるSARS-CoV-2に対する使用が認められた、EPA登録の消毒剤製品のリストをリリースしました。「適切な消毒剤の使用は、手洗いなどの他の重要な側面とともに、病気の蔓延を防止および軽減するための重要な部分です」と、EPA管理者のAndrew Wheeler氏は述べています。「hEPAは、COVID-19の蔓延を減らすのを助けるために、消毒剤製品に関するこの重要な情報を公的かつ透明な方法で提供しています。」EPAのリストに記載されている製品は、消毒剤のEmerging Viral Pathogenプログラムを通じてCOVID-19に対する使用が認められています。このプログラムにより、製品の製造元は、発生前であっても、製品がSARS-CoV-2よりも殺しにくいウイルスに対して有効であることを示すデータをEPAに提供できます。また、新興病原菌に対するこれらの製品の有用性について最も迅速に公衆に知らせることを目的とした追加のコミュニケーションも可能になります。コロナウイルスはエンベロープウイルスであり、適切な消毒剤で殺すのが最も簡単な方法です。封じ込められた新興ウイルスにこれらの消毒剤を使用する消費者は、製品のマスターラベルに記載されている使用方法に従い、処理された表面での製品の接触時間(つまり、消毒剤が表面に留まる時間)に注意を払う必要があります。
引用:https://www.epa.gov/newsreleases/epa-releases-list-disinfectants-use-against-covid-19

EPA登録の消毒剤(洗剤)製品のリストはここから見ることが出来ます。 

第4級アンモニウム塩

リストに新型コロナウイルスに有効な成分が記載されています。「塩酸」や「次亜塩素酸」「過酸化水素」など聞き覚えがあるような成分が入った消毒剤(洗剤)もあります。

ちなみに集団感染が起きたクルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号を消毒したものもEPA認証の「過酸化水素」です。

しかし、リスト内の大半を占めている成分が「第4級アンモニウム塩」という成分です。普段「第4級アンモニウム塩」という成分の名前をあまり聞くことはないと思われますが、日常生活で使用しているものにもよく入っている成分です。

消臭剤・芳香剤・柔軟剤などに使われていることがあります。「第4級アンモニウム塩」の配合量などの違いがあるので消臭剤や柔軟剤が新型コロナウイルスに有効というわけではありません。

その「第4級アンモニウム塩」を含んだEPA認証の消毒剤(洗剤)を取り扱っている会社は日本でもあり、購入することができます。(確認したら売切の製品が多いですが)

日本では有効とされていないものも対応できるので参考ください。

これからの対策

宣言が解除され、このまま落ち着いていったとしても、またいつか同じような状況になるかもしれません。

まだアメリカでは被害が拡散されている地域もありますが、本来は感染症対策などの認証は厳しく、対応が早い国です。

今後のためにEPA機関のこと、EPA登録のことを知っておいて損はないと思います。

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