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信楽焼について

昨日に引き続き、信楽のお話です。現在朝ドラで『スカーレット』が放送されています。舞台は滋賀県の信楽で女性が陶芸家を目指していくという内容のストーリーです。

信楽の土

タイトルの『スカーレット』は緋色という意味で信楽焼ならではの深い赤色の事です。なぜ信楽焼だけが緋色を出せるのかというと琵琶湖が関係しています。400万年前の琵琶湖は今の位置とは違う場所にありました。

現在、信楽がある場所にありましたが、約400万年の時をかけて北へ移動しました。もちろん琵琶湖の形は変わっていますが参考の画像です。

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その琵琶湖が元々あった信楽には古琵琶湖層があり、そこで取れる土はいろんな養分を含んでいるため良質な粘土でその土が緋色となるのです。

信楽焼はいつから?

信楽焼は愛知県常滑で焼かれていた常滑焼が元になっていると言われています。常滑焼は平安時代から作られていて、それが滋賀に伝わって、鎌倉時代頃から信楽焼が作られるようになりました。信楽伝統産業会館には鎌倉時代の信楽焼から現代の信楽焼までが展示されています。(館内写真撮影禁止のため写真なし)

江戸時代頃から釉薬の技術が上がり、仕上がりが大きく変化しているのが特徴的でした。

信楽のタヌキ

信楽の町には至る所に信楽焼のタヌキが置かれています。3mほどの大きいものもあり、独特な雰囲気です。

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信楽がタヌキで有名になったのは昭和26年の戦後の話で、昭和天皇が信楽を訪れた際にタヌキの信楽焼をいっぱい並べて出迎えたのが報道されて全国的になりました。信楽のタヌキにはこういう幸運を呼ぶポイントがあります。

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信楽焼と岡本太郎

岡本太郎の多くの作品に信楽の技術が使われています。大阪にある『太陽の塔』が岡本太郎の作品というのは有名ですが、実は信楽焼が使われています。後ろ側にある『黒い太陽』が信楽焼で作られているのです。

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信楽焼の窯

信楽に『陶芸の森』という場所があり、薪で焼く伝統的な窯を見ることができます。あの『穴窯』もここで見ることがでました。

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信楽焼カップとテストピース

信楽には信楽焼の店があちらこちらにあります。高価なものから安価なものもあるので気軽に購入することができます。

私はカップ2個とテストピース4個を購入しました。テストピースは箸置きとして使用する予定です。信楽焼で飲むコーヒーは最高でした。

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今日(2月23日)のニュース

昨日の時点で信楽で行われているスカーレット展の来場者が3万人を超えたようです。ちょうど昨日行ったのに…惜しかったようです。

今まで焼き物に一切、興味がありませんでしたが、こういうきっかけがあったので面白いと思い、興味を持つことができました。

何でも取りかかってみることが大事ですね。

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