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私のリテラシーが問われている

・「自然派」な人たちの間で人気の布ナプキン。化学繊維でできた通常のナプキンでなく、コットンでできた布ナプキンをあてることで、肌触りが良くなる、かぶれにくい、というメリットは考えらる。しかし、布ナプキンを使うことで「生理が軽くなる」「子宮が温まる」と信じている人がいる

・産婦人科医の宋美玄氏は「生理用ナプキンは膣の外側にあてるものなので、子宮の中で起こることとは無関係です。なので、布ナプキンで痛みや出血量が減ると言われると「眉唾」ですね。しかし、「生理が軽くなる」と言われるとそれは主観なので、そう感じる人がいてもおかしくありません。」と語る

・コットンのナプキンを使うと体や子宮が温まるということを謳って布ナプキンを販売しているところもあるが、コットンは一度濡れるとなかなか乾かず、触れている体から体温を奪い続ける。そもそも人間は恒温動物で子宮は骨盤の一番奥の暖かい場所にあって冷えないので、変なセールストークを信じるべきでない

少しでも生理痛を軽減したい人は「温まる」という文言に弱い。

生理のときにホッカイロを貼ったり腹巻をつけたりして温めると痛みが軽くなる、という体感があるからだろう。

そういう人が「布ナプキンをを使うと体や子宮が温まる」との文言を目にすれば、思わず買ってしまうのはすごくわかる。

…と、まるで人ごとのように書いてしまったけれど、これはまさに私のことだ。

しかし、本来コットンは暖かい素材ではない。むしろコットンは一度濡れるとなかなか乾かず、触れている体から体温を奪い続けるので冷えてしまうそうだ。

どうしてコットンが温かいというイメージを持ったのだろう?なぜ布ナプキンが温めるというイメージを持ったのだろう?

おそらく綿のふわふわとした見た目、そして布ナプキンの生成りの見た目からだろう。それにプラスして「布ナプキンを使うと体や子宮が温まる」という文言があったので、疑うことなく購入してしまったのだ。

もちろん、誤ったセールストークを展開している企業サイドに問題がある。けれど、受け手の私もリテラシーを身につける努力をするべきだと思った。

目の前の情報に全て疑ってかかれということではない。その情報が正しいか正しくないかを判断しうる知識を身につけ、リテラシーを高める努力を普段からする必要がある、ということだ。

特に健康関連の情報は玉石混交だ。誰だって、健康でいたい。自分の身体を大事にしたい。でも、誤った情報を選んでしまったら本末転倒だ。

自分の身を守るのは自分のリテラシーだ。膨大な情報を前にするたびに、私のリテラシーが問われている。



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