さて、風の時代になるし、残りの勤め人時代をどう過ごしたいか、アラフォーは転職活動をしながら考えた。

やりたいことをやってこれたか。

まだまだやりたいことがあるのではなかろうか。

会社員をしていても自分のやりたいことができるわけでもないし、むしろ多様性とは言うものの組織に入ったら個性は無用で、無色の自分でいることが是となる。だったら、失敗してもいいからやってみたかったことに挑戦してもいいんじゃない?

そんな軽い思いで、コロナ禍でもあったので、プログラミングを勉強し、起業を決意。

当たり前だけど、そう思っていたほど稼ぐって簡単じゃない。でも、IT企業から案件を少しずつ請け負いながら、やりたかったことのテストマーケティングも同時並行で進め、少しずつ人脈が広がり、プロジェクトが立ち上がっていくのが子どもを育てるように面白い。

そんなこんなで、IT社長の趣味が高じた新しいアプリ開発の企画書作成を依頼された。

企画内容はまだ書けないけれども、軽く構想をヒアリングした段階で、社長の思いの深い本質的なところとも関係していると感じ、カウンセリングを真面目にした。というのも、このITの社長、どがつくほどお人好しで、不器用。だから、きっと表現しきれない思いを内にたくさん秘めている。

このアプリ、もし完成したら多分これからもっと無名の誰でもないものものの偉大な創造物が当たり前になっていくんじゃないかな、そしてこのアプリがそういう人々の創造のきっかけになっていくんじゃないかな、という未来まで感じた。

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