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大学院生がアプリ開発を始めて、サービス名を変えるまでの話

自己紹介

zacker(ざっかー)といいます。
アプリ開発が大好きな大学院生です。

作っているアプリ:komichi

2時間くらいの暇つぶしプランを作ってくれるサービスを作っています。
ぜひ、一度触ってみてください!

この記事は、このサービスの開発を始めてから
komichi というサービス名にいたるまでのお話です。
そして、「名前って大事だよね」という、ありふれた結論にいたるまでのお話です。

大学院生6人によるアプリ開発

「アプリ開発をしよう」と始めたときには、具体的なアイデアはありませんでした。 しかし、明確なテーマがありました。 それは、「位置情報」を利用した「共有」を行うというものです。理由は……思い出せませんでした。

このテーマをもとに、当時3人のメンバーでアイデア出しを行いました。

  •  SNSに投稿された場所の情報を食べログのように整理してくれるアプリ

  •  場所で写真を共有できるアプリ

  •  タイムカプセルを作れるアプリ

そして

  • 今いる場所での今日の予定を勝手に決めてくれるアプリ

このアイデアはもともと、学部時代の友人との会話がきっかけとなったものです。

その日の予定を勝手に決めてくれたら嬉しいって、バイト先の友人から聞いた。 休みの日に何をすればいいかわからなくて、一日を無駄にしちゃうからって

いくつかアイデアを出してみましたが、そこにいた全員がこのアプリが欲しいと思い、開発に取り掛かりました。

テキトーに決めてしまったアプリ名

開発を始めた当初、porotoという名前を利用していました。
理由もテキトーです。

先ほど挙げたアイデアの一つにあった「場所で写真を共有できるアプリ」だけはアプリ名を考えていました。
「『ぽろっと』落とすように、簡単に共有できる」
それで、poroto(ぽろと)というわけです。
本当にテキトウです。

そして、その名前をそのまま別のコンセプトのアプリに使いまわし、1年の間、使い続けました。

意味の無いサービス名から受けた恩恵

テキトーにつけたサービス名でしたが、1年間使い続けられたのは、そのことによる不都合があまりなかったからだと思います。

これは完全に後づけの理由ですが、意味が無いからこそ、「サービスが持つ真の価値」をチームメンバー全員で議論することができたと思います。

これが、「写真共有くん」みたいな名前だとそのアプリの機能が明確に決まります。 それに対して、意味のない名前だと、作るものが名前から想像することができず、それぞれのメンバーが異なる考えを持ってサービス開発に取り組むこととなります。

大きな組織ではこれは良くないことかもしれません。

しかし、私達は少人数のチームで、作るものも明確に決まっていたわけではありませんでした。 明確に決まっていないからこそ、それぞれのメンバーが自ら思考することになります。

そのため、各メンバーが poroto(現 komichi) というサービスをいいものにしたいという思いや違った考えを持っていました。 さらに、その考えをぶつけ合い、「本当に良いもの」を生み出すための本質的な議論につなげることができました。

「意味の無い名前」という、私達に何も与えてくれない存在が komichi を良いサービスにすることができた理由の一つと考えています。

意味の無いサービス名で失ったもの

もちろん、意味の無い名前だからこそ失ったものも、たくさんあります。

第一に広めにくい。
友人や知り合った方にアプリを宣伝することはありましたが、名前を伝えると必ず最初は「ん? なんて?」という顔をされます。

当たり前です。
普段、使わない言葉ですから。

また、その場に限らず、後になっても
アプリの存在を知って、「使ってみようか」と思ってもらっても、名前を思い出せずにチャンスを逃してしまったという状況は少なかららずありそうです。

他にも、「なんでこの名前にしたの?」という質問に答えづらい等、細かな理由を挙げたらきりがありません。

新しい名前を考えるきっかけ

きっかけは単純です。
アプリを広めて、多くの人に使ってもらいたいからです。

2023年はサービスの価値を考え、ゴリゴリ開発をする年でしたが
2024年は作ったものを広めて、多くの人に使ってもらいたいという目標ができました。

そのために、意味がなくて、覚えづらい名前は変えたほうがいいという決断にいたりました。

どうやって、名前を決めたか?

「アイデア出しの会議で決める」方法もありますが、静まりかえることが目に見えていたので、普段、コミュニケーションツールとして使っているDiscord上で案を募ることとしました。

Discord上で名前を考えている様子

最終的に6件の案が集まりました。

全員が集まるミーティングでは、まず、それぞれの名前について、検索をしたときに他のものがヒットしないかを調査を行いました。 中には保険会社が提供しているサービス名と似たものがあり、泣く泣く撤回したものもあります。
最後に、それぞれの名前が持つ思いを名付け親の口から共有し、多数決でサービス名を決めました。

そこで、選ばれたのが komichi という名前です。

komichi(小道)という名前

この名前は、海外展開を見据えたときに、変にかっこいい英語を使うよりも「禅(Zen)」のような日本の言葉のほうがウケがいいのかなというところから生まれました。

このコンセプトから具体的な名前を作るために、サービスの価値を振り返りました。

このサービスの思いとして、単純におすすめの場所を提示するのではなく、複数の場所をプランとして提示することで、新しい価値を提供するというものがあります。

具体的には、「書店」と「カフェ」を同じプランに含めることで「新しく買った本をコーヒーをお供にカフェでゆったり読む」というような体験をすることができます。

そして、多くの場合、プランに含まれる場所は私達がまだ行ったことのない場所です。

「新しい場所で、知らない体験をするワクワク感」と「知らない小道を歩くワクワク感」を重ねて komichi という名前を採用しました。

komichi のロゴ

komichi のロゴは宇宙飛行士が地図を持っている姿が含まれています。

宇宙飛行士は「未知の開拓」、
地図はその開拓を手助けする「komichi」そのものを表現しています。

komichi のこれから

komichi はこれからプランをつくるだけでなく
思い出を作るお手伝いができるように進化することを目指しています。

メンバー全員が大学院生なので、研究との両立が大変ですが
良いサービスになるように一生懸命、開発を続けていきます。
ぜひ komichi を触って、好きになっていただきたいです!


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