社会人2年目になって思ったこと

大学を卒業して、社会人になってからもうすぐ2年が経つ。
社会人2年目になって、学生の頃思い描いていた社会人像とか仕事に対する考え方が今とはだいぶ違うなと思った。

社会人ってこんなもんか

学生時代の自分にとって社会人は別世界の人だった。
就活の時、座談会とか説明会で登壇する人にエース社員みたいな人が多かったせいか、
「新規事業の立ち上げしてます」
とか
「1年目からプロジェクトリーダーやってました」
とか話している姿を見て、社会人っていうのはみんなリーダーシップがあって、難しい専門知識を身につけているすごい人たちなんだなぁと思っていた。

ちなみに人事の人はみんなメンタリストで言動から全てを見透かす能力を持っていると思っていた。

そういう人たちを見て尊敬すると同時に
「自分はそんな中でやっていけるのかな…」
ととても不安に感じていた。
何より自分にとって未知の世界だったので怖かった。

だけど最近ではいい意味で
「なんだ、こんなものか。」
って思えるようになってきた。

難しそうに思えた専門知識とかスキルは毎日仕事をしているうちに勝手に身についていくし、
(とはいってもまだまだわからないことだらけだけど)
採用担当の人が大切な会議でうっかり寝坊していたり、部長が飲み会でダメになっている話を聞いて、
「ああ、この人たちも自分と変わらない人間なんだな」
と思うと親近感が湧いてきた。
（もちろん知識とかスキルでは全く敵わないけれど。）

そういえばバイトを始めたばかりの頃もやっていけるのか不安に思ってたな、
とか考えるとその時とあまり変わらない気もするのに
就活の時の自分はなんであんなに身構えていたんだろう、と今では思う。

自分が大切にしたかったこと

僕はもともとものづくりが好きだったのもあって、システムエンジニアとして就職した。
学生の時はスキルを磨いてスペシャリストになって、引く手数多のエンジニアになってやる！
と思っていたので大手には行かず、上流工程（システムの機能を決めたり設計したりする工程）から下流工程（コードを書いてシステムを作る工程）まで経験を積める今の会社を選んだ。

入社してからはわからないことばかりで大変だったけれど、
やりたい仕事を任せてもらえるし、日々成長していく実感もあって楽しかった。

しかも残業はほとんどなくて、人もよくて、給料にも不満はなくて、ほんとにいい会社だと思う。

ただ、仕事にも慣れてきて改めて仕事の意味みたいなものを考え始めた時に、今の仕事に対して「違うかも」と思い始めた。

仕事をしていく上で
誰にどんな価値を届けられるか
ということが自分にとっては想像以上に大事だったんだなってことに気づいた。

誰に関しては to B 向けのシステムを作っているからしょうがないことではあるんだけど、
自分達がシステムを作ってもそれを使う人はお客さんのお客さんだから
実際にシステムがどう使われているかとか
ユーザーがどう感じているのかを知る機会があまりなくて、
自分の仕事が役に立っている実感があまりなかった。

学生の時は塾講師のアルバイトとかをしていて、目の前に生徒（お客さん）がいたから相手のために何ができるだろうって考えて仕事ができていたけれど、
今はユーザーとの距離が遠くて、しかも何人もいるからその相手のことを想像して仕事をするということが自分には難しかった。

価値に関してはよく就活で
マイナスをプラスに
とか
プラスをプラスに
とかいうけれど、それでいうと自分は前者の仕事をしたいなと思う。
さらにいうと、多くの人に価値を届けるよりも少なくてもいいから大きな価値を届けたいなと思う。

うちのシステムを導入する企業は結構大手が多くて、業務効率化とか売上拡大を目的としていると思うんだけど、正直そういうことに興味とか問題意識を持つことができなかった。
あったら便利ではあるけど、別にこのシステムがなくても十分やっていけるんだろうなって。

それより自分の手が届く範囲の人を少しでも後押しできたり、助けたりできる仕事の方が自分にとってはしっくりくるなと思った。
まあ見方によってはきっとただのキレイゴトだったり自己満足なのだろうけど。

ここまで色々と書いてきたけれど、読み返してみると就活の時に聞き覚えのある話ばかりだなと思う。

だけど、学生の頃の自分が今の自分と同じ解像度で考えられていたかというとそうではないし、やっぱり経験してみないとわからなかった。

以前友人が「不安なのは行動が足りてないからだよ」と言っていて、耳が痛いなと思いつつ実際その通りだなって思った。

最近は他にやりたいことができて、
「やってみなよ、人生一回きりなんだからもったいないよ。」
という自分と
「でも転職するなら業界変えなきゃだし大丈夫かな…。今でもそれなりに楽しく暮らせてるし、今のままでもいいじゃない？」
という自分が葛藤しているけど、不安な自分に打ち勝つためにもっと行動していきたいと思う。

やりたいことについては別の記事で書いているので、こちらも読んでいただけたら嬉しいです。

【子どもたちが好きなこと・興味関心のあることを納得感を持って学べる環境をつくりたい】

ここまで読んでくださってありがとうございました。