見出し画像

ジャニーズ事務所に学ぶ人材育成の秘訣

先日たまたま付けていたテレビ(マツコ会議)で、
ジャニーズの堂本剛さんが出演されているのを拝見しました。

そこで紹介されていたジャニーさんとメリーさんとのエピソードが
非常に興味深かったのでこちらでご紹介してみたいと思います。

まだ10代の頃の堂本さんは
「世間に求められる自分」を演じているうちに
いよいよ「本当の自分」がゼロになってしまうような気がして
自身のアイデンティティに少なからず迷いが生じていたそうです。
(寝る暇もく働きづめだったでしょうから、無理もありません)

その時ジャニー喜多川さんから
歌を作って歌うことを勧められたそうなのですが、
私がさらに心惹かれたのはその時の、
メリー喜多川さんと堂本さんのエピソードです。

ジャニーさんの助言で『街』という曲を発表した
まだ10代の頃の堂本剛さんに対し、メリーさんが会食の席で
「あなたはこうなりなさい」とビョーク
(アイスランド出身の天才的な歌姫)のアルバムを渡した後、
しばらくして、喜劇王・藤山寛美のDVDを
送ってきたというエピソードです。

Photo by Chris Yates on Unsplash

ビョークのアルバムは
「あなたはあなたでいていいのよ」というメッセージ、
でも「好きなこと」だけではなく「周囲が求めるあなた」も忘れずにね
というメッセージだった
ということです。

ジャニーさんやメリーさんにとって、所属タレントは本当に
自分の子ども同然で大きな愛情を注いでいらしたことが伺えます。

もちろん、社会から求められる役割を果たしている自分も
「本物の自分」だと思いますが、
自分と対話する時間もなく、当時の記憶なくなるほど
忙しく働いているうちに
だんだん乖離が生まれてきてしまった堂本さんに
歌を作って歌うという仕事を通じて、
自分と対話し表現する機会を与えたジャニーさん。
ありのままのあなたでいいという姿勢を示しながらも
芸能界で生きていく上での「役割」の示唆も与えるメリーさん。
お二方とも、あまりに見事なマネジメントですね。

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

これらを可能にするにはきっと
「仕事を通じてこの子の人生を豊かにしてあげたい」
というタレントへの愛情

「エンターテインメントでファンを楽しませたい」
というファンやエンターテインメントという仕事への
ただならぬ愛情というある意味「狂気」にも近いほどの
泥臭い「情熱」
だったのではないでしょうか。

マネジメントにおいては
スマートでテクニカルなことを学ぶことが必要な時もありますが、
「目的」と「熱量」はそれらを凌駕するということを
改めて感じさせていただいたエピソードでした(^^)

私も目的と情熱に生きる男で居続けられるよう日々精進したいと思います!

人事コンサルタント
金森秀晃

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?