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ちっとも有益じゃないメンバーシップを始めてみてわかったこと

メンバーシップを開始して、2カ月ほどが経ちました。
開設前は「しばらくはメンバー0とか全然ありうるな……」と覚悟していたのですが、蓋を開けてみると10名以上の方が加入してくださり、本当に有難いです。ありがとうございます。

そしてこの短い期間でもいろいろと感じたことがあったので、忘れないうちに残しておこうかなと。
長々と書いていますが、総括としては「メンバーシップ運営、(ほぼ)ノーリスクハイリターンだよ!」です。
始めるか迷われている方の後押しになれたらうれしいなと思っています。

有料記事ではありますが、最初の項目についてはすべて無料範囲に置いているので、よかったらそこまでだけでも読んでくださいませ~


■決めることでギアは変わる

メンバーシップを始める前にいちばん心配していたのは、果たして今以上のペースで投稿ができるのか? ということでした。

メンバーシップを始める前、私は大体週に1回ほど、週末に記事を投稿することが多くて、そのペースが私にとってはすごく「ちょうどいい」ものだったんです。平日の間にその週書くことを決め、構成や使いたいフレーズを下書きに置いたり余裕があれば本文を書き貯めたりして、土日で仕上げる。書きたいことが書けて、無理もしていなくて、本当にちょうどよかった。

無料の記事もこれまで通り更新していきたかった(ここを崩すとメンバーシップのコンセプトも崩れてしまう)ので、メンバーシップ用の記事は完全にプラスオン。それが今の自分にできるのか? ということがとても心配でした。

しかも開始月に設定したのは3月、年一番の繁忙期。
早くやってみたくてうずうずしていたのでえいやー! と始めてしまったのですが、内心どうなることかと思っており……。

それが始めてみると、思いのほか負担なくプラス分の作業ができました。
なぜだろう、と自分でも不思議なのですが、「今までよりも多く書く」と決めたことで何か、脳のギアが変わったように思います。

そもそも例の心配をさらに掘り下げてみると、根源的なところは結局、「書くネタが尽きないか?」という点にありました。
週1の通常記事+月3のメンバーシップ記事を書く、と自分の中で想定したものの、それまで私が思いつくネタはほぼ前者で使い切っていたわけで。書くことを無理に絞り出しても、質的にも量的にも満足いかないものになってしまうんじゃないか? と、不安に思っていました。

今思うとそのときの私の脳は、「だいたい週1で無理なく文章を仕上げる」ことを前提として動いていたのだと思います。

メンバーシップを始めてから、なんとなくその動きが変わってきたことを自覚していて。
今までは、なにか強い印象を受ける出来事が起こったときに「あ、これ書きたい!」と、アンテナが立つ感じだったのですが、今は日常の中で起こること、見るものそれぞれに、「このことを文章に書くとしたら、どんなものになるだろう?」というスキャニングが働いている感覚があります。
ほとんどはプライバシーの問題とか面白く書けそうにないとか話を膨らませられないとかですぐボツになるのですが、それを潜り抜けたものたちでだいたい週2の更新が回っている、という感じです。

面白いのが、従来なら記事にしようとは思わなかったネタだってあるはずなのに、書いてみると他の記事と同じような熱量で書けるんですよね。
多分毎日更新をされている方は、この「これを書くとしたら……?」の精度がもっともっと高くて、私が「これは書けない」と思ったようなネタもひとつの文章に仕立てられる、ということなのだろうなあ。

■「対価をいただく」ことのパワー

さて、先ほど書いた「ギアが変わった」という現象。正確には、決めることだけで成立したわけではない気がしています。
少なくとも私の場合、自分の心の中で「よし、これからは投稿数を増やすぞ!」と決意するだけでは結局すぐもとに戻ってしまったんじゃないだろうか。

じゃあ何が功を奏したかって、元も子もない言い方ですが、メンバーシップに入ってくださった方から対価をいただいている、という事実が強すぎる。

こう書くと、金銭が絡むことで生まれる責任感が意識を変えた……というふうに聞こえるかもしれません。
でも実際の私の実感は、もっと軽やかでハッピーなニュアンスのものでした。

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