私がインボイス登録しない理由

現在私は配送フリーランスですが、リスクを考えるとインボイスは登録できません。

延滞税が重い

納税が遅れて延滞した場合、延滞税が年率14.6%です。
まるでローンの債務のようです。しかも個人が借金したわけでもないのに登録しただけで払わされる。
会社の消費税は会社が消滅すると免除されるのですが、個人事業主(フリーランス)では破産しても、ずっと未納分を取り立てられる。
普段から、絶対にクレカのリボ払いやらないって思っていたので、それとなく性格が似ているインボイスは、フリーランスの状態ではできません。
感想としては、インボイスを登録することは、借りてもいない他人の借金の連帯保証人になった印象を受ける。まだ収入を計算してリスクと準備をわかった上で登録するのはまだマシ。いちばん恐ろしいのは、リスクを充分に理解していない上で登録してしまった場合だ。とりあえず登録しておこう、というような税金シミュレーションなしに登録したとする。あとから高額な催促状が来て「こんなの払えない…」となってしまうのが想像につく。しかも個人で登録してしまうと「非免責債権」というものが存在し、たとえ破産しても支払い続けなければならない。破産の救済措置も受けられず、延滞地獄に陥るのを考えると恐ろしい。
こんなに危険な税金なのに、大手の報道ほどリスクの周知が徹底されていない。由々しき問題。

煩雑な会計処理
まさにブルシット・ジョブ(※)を目の当たりにしています。ブルシットジョブとは、クソどうでもいい仕事のこと。エッセンシャルワーカーなど社会にとって必要な仕事よりも、なくなっても誰も困らない仕事の方が高い給料がもらえてしまうのは片腹痛い。
長い番号が登録され、それを確認作業に追われるという。

白色申告や青色申告でも面倒なのに、それに加算してインボイス請求書発行&確認の作業。創造性のない無駄な仕事。果てしなくつまんなそうだ。会社で人を雇うとすると年の税収よりも、会社の経費が多くかかるらしいです。
ますますやりたくない。

※『ブルシット・ジョブ-クソどうでもいい仕事の理論-』著デヴィット・グレーバー 岩波書店


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